染織作家・福永世紀子さんに師事され、綿布「土佐手縞」を学ばれた、上土井恵子さんの角帯作品です。
青緑濃淡、墨黒、薄焦茶の落ち着いた味わいのある彩りで織りなされた斜めの細縞模様。
藍、栗皮などの草木染によるぬくもりある彩りが重なりあい、複雑で洒落た色味が表現されています。素材はエジプト綿とアメリカ・メキシコ綿の混合。シンプルな中にも奥深さがあり、手にされると、その軽さと、ふっくらとやわらかな素材感に驚かれることと思います。
大人の上質カジュアルに。紬や綿のきものに合わせて。
ぜひこの機会に上質な綿布の味わいをご満喫ください。
師である福永世紀子さんについて
高知県出身の福永世紀子さんは、商業デザインの仕事に就かれてた時、古代丹波布に出会います。それをきっかけに織りの道を志し、綴れ織の人間国宝・細見華岳氏の門をたたきます。その後丹波に移り、本物の丹波布を追い求め一心に古来からの丹波布の復元と研究をされました。現在は、生まれ故郷の土佐に戻られ、草木で染めた綿による反物を制作され、ご自身の作品を「土佐手縞」と称してものづくりをされています。
【和織物語】「福永世紀子 ~一生に一度、真実の恋~ 土佐手縞」