雑誌・メディアにて着用掲載されたため特別価格にてご紹介します。
※表示価格は【お仕立て有り価格】より【20%OFF】となっております。
こちらは雑誌「美しいキモノ 2025年秋号」43ページに掲載されました。
すでに開き仕立てにて仕上がっております。
《43ページ誌面より》
中野史朗 型染帯「唐獅子牡丹復刻文様更紗」
「伝統を重んじながらもいまを感じ、長く愛用できる和更紗を生み出す中野史朗さん。こちらの帯は11枚の型を用い、摺り型捺染によって唐獅子牡丹を表現。力強い古典模様を、現代的、かつ優しい配色でコーディネートしやすく。海老茶の万筋の江戸小紋に合わせ、個性豊かな帯を主役に。」
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銀座もとじが繭からプロデュースしている極上の純国産絹糸「プラチナボーイ」の絹布を用いて、和更紗作家 中野史朗さんに制作頂きました、「銀座もとじ限定」の特別な九寸帯作品のご紹介です。
「和更紗」は明治、大正、昭和にかけて複雑な超絶技法へと発展し、一枚の着物に300枚の型紙が使われることもあったといいます。しかし、行き過ぎた技法に担い手は激減、型紙の入手も困難となりました。中野史朗さんは染色工房で江戸小紋や更紗を請け負う中で、「このままでは和更紗の技法は途絶えてしまう」「今、技法を残さねば」という使命感を感じ、多難な和更紗にあえて挑み、和更紗職人として2013年に独立され、2019年に銀座もとじ「ぎゃらりー泉」にて自身初となる個展を開催いたしました。
現在は石川県輪島に工房を構え、江戸小紋師の故・藍田正雄氏から譲り受けた長板などを用い、伊勢型紙の突彫師・内田勲氏の力添えとともに新たな型紙を制作しながら、和更紗に取り組まれています。
こちらは、伝統的な「唐獅子牡丹」の復刻文様の作品です。
伊勢型紙の制作者は突彫師・内田勲氏。
型の使用枚数は11枚。
型紙サイズは19×37.5cm。
この型紙による摺り型捺染にて、なんとも238回も繰り返して制作された作品となります。
おだやかなベージュ地に、獅子は薄茶濃淡で躍動感あふれるように、牡丹は薄紅、葉は極淡い薄ねずで、赤茶の輪郭を添えて趣き豊かにあしらわれています。獅子の顔立ちもおだやかで、牡丹の華やぎも美しく、古典を踏まえた安心感がありながらも、表現力や差し色が個性的ですので、品よく趣味性を楽しめる作品です。
生地感は、さらさらとしていますので、単衣から袷までお締めいただけます。プラチナボーイならではのおだやかな光沢があり、全体に品よく高級感が漂います。
柄行は全通でほどこされていますが、太鼓と前帯部分にのみ、獅子に茶色のぼかしがほどこされていますので「太鼓柄」の帯となります。たれ先はすっきりと「無地」で仕立てました。
作品には制作工程に携わられた方の名前も丁寧に記されており、中野さんのものづくりへの想いが伝わります。
作品名『唐獅子牡丹 復刻文様 更紗 11枚型』
図案:復刻文様
伊勢型紙:内田勲
染色:中野史朗
染料:藍熊染料
蒸し・水洗・湯のし:旭染色整理店
型紙サイズ:19×37.5cm
摺り型捺染:238回
小紋や織着物に合わせて。
観劇や演奏会、食事会、趣味のお集りへ。
江戸小紋など少しきちんとした着物にほどよくお洒落を楽しみたい日にもおすすめです。
中野史朗さんについて
1974年千葉県出身。建築設計事務所に勤務の後、手仕事の職人に憧れて型染めの世界へ。染色工房で江戸小紋や更紗の染めを請け負う中で、伊勢型紙の突彫師・内田勲氏、江戸小紋師の故・藍田正雄氏と出会う。日本で独自に発展した和更紗ならではの、何枚もの型を重ねて細かい模様を多色染めする伝統的な技法を残したいという思いから、2013年に和更紗職人として独立。また、和更紗の型彫りの技術を知る職人もほぼいない中、内田勲氏に師事し自ら和更紗の“追っかけ型”の技術を学んでいる。2019年3月、銀座もとじ「ぎゃらりー泉」にて初個展開催。
【作家産地】和更紗 中野史朗
中野史朗さんの工房レポート(東京在住時の工房。現在は石川県輪島在住)
「ぎゃらりー泉」とは
2017年、銀座もとじ「ぎゃらりー泉」を舞台とした新進作家の夢を叶える企画がスタート。その第3回目の作家として、中野史朗さんの初個展を開催しました。
「ぎゃらりー泉」は新進作家の夢を叶えるプロジェクトの舞台です
プラチナボーイについて
【プラチナボーイ】は37年かけて日本の研究者が開発した、世界で初めてオスだけの繭から作られた特別な絹。銀座もとじが繭からプロデュースし、すべての商品に作り手たちの詳細を記し、履歴のわかる“純国産”のものづくりを進めています。2015年には『農林水産大臣賞』を受賞。その開発から、養蚕、製糸、染織、着物につくられるまでを追ったドキュメントは一冊の本『天の虫 天の糸』に綴られています。
【銀座もとじの挑戦】プラチナボーイ
【和織物語】プラチナボーイ物語「天からの贈りもの」