季節限定のお洒落は着物の醍醐味。「秋の柄」の着物や帯を集めました。
>>季節を楽しむ「秋の柄」コーナー
友禅作家・湯本エリ子さんの九寸帯作品です。
9-10月頃、秋のはじめに美しい香りを届けてくれる「金木犀(キンモクセイ)」。遠くにいてもその存在に気づかされるほどの強い香りから「千里香」の別名を持ちます。ジンチョウゲ、クチナシと合わせて、日本の三大芳香木のひとつとされています。
そのたっぷりとした葉と小さな花たちの特徴にフォーカスして、ドラマチックに描いた構成力が見事です。黒地に、葉は緑濃淡と白×墨の2種類で表現し、花は橙色に金彩を重ねて華やかに際立たせています。
色数を限り、彩りに黒やグレーを必ず入れて画面を引き締めるのが、湯本エリ子さんならではの色使いです。優しく甘い印象になりがちな植物文を、きりっとシャープに存在感を高め、上質感のある大人の植物文に仕上げています。
季節限定のお洒落は着物の醍醐味です。
秋のお集りや会食へ。
江戸小紋、小紋、織着物に。