現代の街並みに似合う洗練されたセンスが人気の西陣の機屋「織楽浅野」の九寸帯のご紹介です。
1980年に「織を楽しむ」をコンセプトとして創業された京都西陣「織楽浅野(しょくらくあさの)」。色数を抑え、奥行きと質感があるきもの。西陣の伝統を大切にしながらも感性が際立つ作品を作り続け、時を越えて支持されるスタイルを提案しています。幼少の頃よりお父様と共に美術館や本屋巡りをし、価値あるものを選ぶ眼を養う機会に恵まれたという代表の浅野裕尚さん。現在も世界中の美術書や織物、さまざまな和紙、筆、墨、箸、ポスターなどをコレクションされ、素材そのものの本質的な美しさを捉え、創作に生かされています。 素材の違いが生み出す陰影が表情をつくる帯は、女性、男性ともに人気を集めています。
■九寸名古屋帯「譜」
こちらは、14世紀末から15世紀初頭に活躍したフランスの作曲家、ボード・コルディエによるハート形で有名なロンド―『美しく気立て好く賢い女よ』をモチーフにしたデザイン。この形はコルディエ Cordier の Cor(心臓、の意味)から取られた遊びと言われています。
アイボリー地に、黒の箔糸で織り出されたハート形のロンド―。
落ち着いた赤いハートや音符、記号には紫や薄青のアクセントが添えられています。 たれ先と、太鼓以外の全体には、音符の柄が一面に織り出されていて、纏うたびに、美しい音色に包まれるような楽しさを感じていただけそうです。
生地感は、さらりとしていて上品な肌触りです。
袷を中心に、袷寄りの単衣時期にもお役立ていただけます。
雰囲気の合う付下げから、小紋、織着物に合わせて。
テーマ性のはっきりとした帯は、普段使いはもちろんのこと、テーマに合ったシーンには最高のお洒落を演出いただけます。
音楽にまつわる楽しいお席に、大きなホールでのコンサートから、小さな音楽会、ご友人の発表会、ピアノの生演奏が聴けるレストラン、ジャズが流れるバーにいかがでしょうか。
「織楽浅野」についてはぜひこちらもお読みください
>>京都西陣・織楽浅野さんの工房に伺いました(2024年記事)
【作家産地】「織楽浅野」商品/記事一覧