五代 田畑喜八 卒寿記念展「百華」
【同時開催】「江戸時代中期垣に梅樹文様帷子」特別展示
会期:2025年12月5日(金) ~7日(日)
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1825年創業以来、主に公家や武家を中心とした上流階級の奥方、姫君の衣裳を承り、田畑家に伝わる「華主」、すなわち着る人が主人公という「おあつらえ」の精神で今様の美を染め上げています。その礎にあるのが、田畑家秘蔵の貴重な染織コレクション。友禅の本流の美を見つめながら、五代 田畑喜八氏が季節を愛でる心で染め上げた訪問着、付下げ、小紋、帯が豊かに揃います。この度の記念展特別作品である、田畑コレクションから令和に蘇らせた訪問着と帯は渾身の作品です。
田畑家が誇る「茶屋辻染め」、藍の濃淡、摺疋田、縫い箔の美しさ、五代 田畑喜八の美意識を惜しみなく注ぎこみました世界をどうぞご堪能ください。
友禅作家 五代 田畑喜八さんの小紋作品です。
田畑家独特の深みのある藍濃淡で表現された飛び柄の小紋は、 上質な古典柄ならではの美しさ、そして安心感があり、幅広いお立場、ご年代の方に高い支持を得ています。
素材も絹本来の輝きを感じる、肌触りがとても滑らかで美しい絹布を使用していて高級感があります。
すっきりとした品格があり、帯や小物の演出次第で、様々なシーンに対応できるのが大きな魅力です。
やわらかで品の良い地色と、藍濃淡のみのすっきりとした小付けの柄行は、どのような着こなしをしても上品さが醸し出され、控えめだからこそ洗練された上質な品格が演出されます。
ワントーンで仕上げれば控えめな佇まいに、
存在感のある袋帯や名古屋帯を締めればちょっとしたパーティーやお集りにも映えます。
観劇や茶席、上品に装いたいお集り、ゲストを迎えることが多いお立場の方にも、ファンの多い、自信をもっておすすめできる小紋です。
五代 田畑喜八さんについて
着る人が「華主」。お召しになる女性が「華の主」として一番美しく輝いて見えるように最大限の力を尽くしてものを作る。それが自分の仕事と言い切る五代 田畑喜八さん。 京友禅を手掛ける染屋として、田畑家では「藍の濃淡・摺疋田・縫い箔」を得意としてものづくりをされ、中でもライフワークとして手がける“茶屋辻染め”は独特の藍彩の美しさが際立ち、伝統的な古典文様を個性的に演出した品格のある粋を感じさせる出色の作品です。藍の濃淡を基調とした気品あふれる、格調高い、優雅でありながら芯に力強さのある着物を作り上げます。
【作家産地】「五代 田畑喜八」
【和織物語】「着る人と完成させる模様染め - 五代 田畑喜八の世界」
2023年、NHK WORLDにて五代 田畑喜八さんが特集されました(店主 泉二啓太も出演しております)
>>《動画公開中》NHK WORLD「FRONTRUNNERS」
(全編英語動画ですが、日本語訳をこちらのページの下部でご紹介)