京友禅 五代田畑喜八 秋の新作展《終了しました》
会期:2024年8月21日(水)~25日(日)
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江戸時代元禄期に開花した友禅染め。扇絵師〝宮崎友禅斎〟の描く扇絵は大変な人気となり、描く画風を着物の意匠に取り入れ模様染めに生かされたのが〝友禅染め〟の誕生となったと言われています。文政年間の創業以来、手描友禅の染匠の名家として200年の歴史を誇る田畑家。脈々と受け継がれてきた意匠美、田畑ブルーとも言える透明感溢れる藍色を基調にした気品を宿す新作を発表します。
店頭にて特別展示する「宮崎友禅斎 三幅対」をご鑑賞いただきながら、五代田畑喜八の今様の美をご堪能ください。
コーディネートについて
【五代 田畑喜八】「蟹」店主を喜ばせる、粋なお洒落
こちらは五代 田畑喜八さんの作品群の中でも、ユニークなデザイン。
藍濃淡の大小の蟹は親子でしょうか。想像力をかき立てられる遊び心たっぷりの感性が楽しい作品です。前帯は大小の水玉文で、すっきりと仕上げられています。
今回は墨色のすっきりと洗練されたセンスの結城紬を合わせて。
全体が落ち着いた色使いなので、帯締めはアクセントカラーで引き立てて。
冬、蟹を食べに。
店主が喜ぶ、遊び心が楽しいコーディネートです。
五代 田畑喜八さんについて
着る人が「華主」。お召しになる女性が「華の主」として一番美しく輝いて見えるように最大限の力を尽くしてものを作る。それが自分の仕事と言い切る五代 田畑喜八さん。 京友禅を手掛ける染屋として、田畑家では「藍の濃淡・摺疋田・縫い箔」を得意としてものづくりをされ、中でもライフワークとして手がける“茶屋辻染め”は独特の藍彩の美しさが際立ち、伝統的な古典文様を個性的に演出した品格のある粋を感じさせる出色の作品です。藍の濃淡を基調とした気品あふれる、格調高い、優雅でありながら芯に力強さのある着物を作り上げます。
【作家産地】「五代 田畑喜八」
【和織物語】「着る人と完成させる模様染め - 五代 田畑喜八の世界」
2023年、NHK WORLDにて五代 田畑喜八さんが特集されました(店主 泉二啓太も出演しております)
>>《動画公開中》NHK WORLD「FRONTRUNNERS」
(全編英語動画ですが、日本語訳をこちらのページの下部でご紹介)