五代 田畑喜八 米寿記念展『実り』
会期:2023年12月8日(金)~10日(日)
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米寿を迎えられた五代 田畑喜八氏による、記念作品をご紹介いたします。テーマは「実り」。万物、生命の誕生の源は水にあり。それは田畑家に伝承される瑞々しい流水であり波である。
田畑家コレクションと共に代々田畑家に継承されてきた美の源流をたどる軌跡と創造の日々、当代の美意識を惜しみなく注ぎ込んだ作品群を是非ご覧ください。プラチナボーイの訪問着、帯、男性羽織をはじめ、附下、小紋を一堂にご紹いたします。
コーディネートについて
【五代 田畑喜八】霞ぼかし小紋に格調高い染帯で、新年会へ
田畑家独特の文様である「波紋集」。鮮やかな水色の彩りと、多様な波を集めた面白みのある構成が存在感のある帯作品です。
格調の高い染帯は、付下げ調の小紋に合わせると、よそ行きの着こなしに。
帯〆に紅をさして華やかに。
年末年始のコンサートや新年会へ。
こちらは、銀座もとじが繭からプロデュースしている極上の純国産絹糸「プラチナボーイ」の絹布に染め上げた特別な作品です。
【作品コメント】
九寸名古屋帯「波紋集」
波紋集は田畑家独特の文様で、自在に変化する波の表現は巾広い年代層に受ける文様で、格調高いものです。
プラチナボーイならではの絹本来の光沢が美しく輝く絹布を、薄茶と水色で鮮やかに染め上げた高級感のある染帯です。「波紋集」と題されたように、多様な波文様を重ね合わせた構成も面白みがあり、大変見ごたえがあります。前帯では水色を入れずにすっきりと仕上げたセンスもモダンで、コントラストが洒落ています。染帯ですが風格さえ漂うような、大人の上質感が楽しめる名古屋帯です。
五代 田畑喜八さんについて
着る人が「華主」。お召しになる女性が「華の主」として一番美しく輝いて見えるように最大限の力を尽くしてものを作る。それが自分の仕事と言い切る五代 田畑喜八さん。 京友禅を手掛ける染屋として、田畑家では「藍の濃淡・摺疋田・縫い箔」を得意としてものづくりをされ、中でもライフワークとして手がける“茶屋辻染め”は独特の藍彩の美しさが際立ち、伝統的な古典文様を個性的に演出した品格のある粋を感じさせる出色の作品です。藍の濃淡を基調とした気品あふれる、格調高い、優雅でありながら芯に力強さのある着物を作り上げます。
【作家産地】「五代 田畑喜八」
【和織物語】「着る人と完成させる模様染め - 五代 田畑喜八の世界」
プラチナボーイについて
【プラチナボーイ】は37年かけて日本の研究者が開発した、世界で初めてオスだけの繭から作られた特別な絹。銀座もとじが繭からプロデュースし、すべての商品に作り手たちの詳細を記し、履歴のわかる“純国産”のものづくりを進めています。2015年には『農林水産大臣賞』を受賞。その開発から、養蚕、製糸、染織、着物につくられるまでを追ったドキュメントは一冊の本『天の虫 天の糸』に綴られています。
【銀座もとじの挑戦】プラチナボーイ
【和織物語】プラチナボーイ物語「天からの贈りもの」