友禅作家・二代 上野為二さんの九寸帯作品です。
本名 上野真氏。初代 上野清江氏、為二氏(人間国宝)、忠夫氏と続く京友禅の名家・上野家の四代目として1957年に生まれ、2003年に二代目 上野為二を襲名。
上野家伝統の茶屋辻や御所解模様の繊細な美しさや高い芸術性を受け継ぎながら、作風をさらに円熟させ、いっそうの高みへと押し上げようとされています。
糸目の細さにより美しく浮かび上がる一つ一つの柄。
また、地色を引き染めてから細部の彩色を行うことにより、全体の色彩調和も素晴らしい仕上がりです。
こちらは静かな水辺風景を描いた作品です。
アイボリーの塩瀬地に、青の涼やかな波間に舟が行く、静けさの中に動がある意匠。
落ち着いた品の良い佇まいは、観劇や和食店など、和の空間に美しくなじみます。
江戸小紋や小紋、きれい目の紬に合わせて。
単衣時期にも清々しい帯姿を楽しめる一品です。
【作家産地】「二代 上野為ニ」のご紹介