こちらは雑誌「きものSalon 2024年春夏号」30ページに掲載されました。
誌面では静物撮影にてご紹介されています。
《30ページ誌面より》
後ろ姿から芳香を漂わせる百花繚乱の染め帯
今様の花景色を卓越した友禅の技で描いて
「友禅作家、四ツ井健作の『亀甲花尽くし』。花びらにひるがえったような線を施し、豊かな表情を描いています。」
メディア掲載品は特別価格でご案内しています。ぜひこちらもご覧ください。
>>「メディア掲載品」コーナー
友禅作家・四ツ井健さんの九寸帯作品です。
亀甲文に花をあしらったデザイン。花びらを見ると、ところどころひるがえったような表情になっていてさりげなくお洒落です。
素材は塩瀬よりもしっかりとした風合いで、艶のある生地風は高級感があります。
幾何学のシャープさの中に、自然への温かな眼差しを感じさせる、四ツ井健さんならではの世界観が楽しめる作品です。
四ツ井健さんについて
1962年、石川県金沢市生まれ。金沢市内の工房で、伝統的なもち米による手描き友禅染の全工程を一人で手がけられ作品制作をされています。
グラフィックデザイナーを志しデッサン教室へ通っていた10代の頃、友禅工房で師となる方と出会い10年余りの修行時代を過ごします。元メーキャップアーティストでファッションへの造詣の深かった師の「着物はファッションである」という言葉は今もデザインの基礎として常に念頭に置かれ「時代の動きを敏感に感じその時代の空気にあった物づくりをしなければならない」とおっしゃいます。
自然と山登りが好きな四ツ井さん。雲や山並み、高山に咲く可憐な草花をデッサンから抽象化して、時に幾何学的なモダンなデザインに昇華させています。洗練された都会的な印象でありつつも、対象物への温かな眼差しが奥深く感じられる四ツ井健さんならではの友禅染の世界を作られています。日本工芸会正会員。
【泉二の一口対談】四ツ井健さん×店主 泉二
【作家産地】「四ツ井健」