染織作家 下井伸彦さんに、「銀座の柳」をお送りして制作いただいた、銀座もとじオリジナル「銀座の柳染」の作品です。
信州紬の一大産地、長野県・飯田に工房を構えられる下井伸彦さん。織られる紬は「下井紬」と名付けられています。 東京でテキスタイルデザインを勉強された後、37歳でお父様の家業をついで飯田に戻り、染織の道へ。下井さんの工房には、糸繰機から手機まで、製織のためのさまざまな機械が揃い、糸作り、草木による染色、織りまですべて手掛けられています。テキスタイルデザインを学び、洋服のデザインの仕事をしていた時の色や柄の感覚が今も生きているとのこと。現代の街並みになじむセンスは、洋装と集うシーンにもおすすめです。
こちらは、「銀座の柳染」で制作いただいた綾織紬です。
しなやかな光沢がドレープや所作によって生地表面にふわりと浮かび上がる抑揚の美しさは、綾織ならではの魅力。小さな入子菱が並ぶ、「まるまなこ」と呼ばれるシャープな紋柄が、シックな地色をスタイリッシュに引き立てます。マットな紬とは違う、光沢のある紬は、カジュアルな中にも品の良い高級感が楽しめます。
こちらは、しっとりと深い紺と墨で織り出された、ニュアンスほどのさりげない縞柄です。
お色柄ともに、男性、女性、ご年代問わずおすすめできる紬です。
さらりとした風合いですので、単衣、袷、どちらにもお仕立ていただけます。
またこちらは「広巾」ですので裄の長い男性にもお役立ていただきやすい点も希少です。
普段使いはもちろんのこと、きれい目にスーツ感覚で着こなしたいシーンにも最適です。
食事会や観劇、美術館巡りへ。
【作家産地】「下井伸彦」記事/作品一覧
銀座の柳染について
「銀座の柳染」は、銀座に店を構えた初代店主・泉二弘明の熱い想いから生まれた、草木染めのオリジナル作品です。銀座の風景として有名な「柳」を、毎年5月に中央区が刈りとるものを特別に分けていただき、作家さんや全国の産地とともに、銀座の息吹を大切に込めて創作しています。
>>【銀座もとじの挑戦】銀座の柳染