“茶屋辻染め”の第一人者、友禅作家 五代 田畑喜八さんの小紋調の付下げです。
小付けの軽やかなボリュームは小紋をワンランクアップさせたようなワンピース感覚で楽しめ、帯次第で幅広く演出いただけ、現代のきものシーンにとても重宝します。
こちらは極淡い薄づきの灰桜地に、田畑家独特の中間明度の藍濃淡による大小の雪輪文が舞う、凛と上品な意匠です。
大雪だった年の春は水が豊富なため豊作になると言われていました。室町時代に文様化され、当時は冬のイメージでしたが、現代は季節を問わず親しまれています。「雪輪」の6つのくぼみは、春に向けて雪が解けて斑になった「斑雪(まだらゆき)」を図案化して生まれたと言われています。
素材も気持ちよく、絹本来の輝きを感じるきれいな光沢感と、とても滑らかな肌触りの絹布を使用しており、生地からも高級感が漂います。
控えめな中に品格のある佇まいは、茶席、上品に装いたいお集り、家族のお祝い事の付き添い、ゲストを迎えることが多い方にも最適です。
どのような集まりにも安心感のある古典柄ながら、仰々しくなりすぎない小紋調の付下げで、着回し度も高く、1枚お持ちですととても便利に感じていただけると思います。いつもはモダン派の方が「古典柄の軽めのセミフォーマルを1枚」とお探しの際にもお気に入っていただけそうです。名古屋帯、袋帯どちらでも楽しめます。
生地の滑らかな風合いや美しい光沢感、色柄のすっきりとしたバランスやお顔映りなど、画面上だけでなく、お手に取っていただけるとご実感頂けると思いますので、「お手元確認サービス」もお気軽にお申しつけください。
>>「お手元確認サービス」とは
※注文手続き画面の備考欄に「手元確認希望」とご記載ください。仕立て前にご自宅でご確認いただけます。
五代 田畑喜八さんについて
着る人が「華主」。お召しになる女性が「華の主」として一番美しく輝いて見えるように最大限の力を尽くしてものを作る。それが自分の仕事と言い切る五代 田畑喜八さん。 京友禅を手掛ける染屋として、田畑家では「藍の濃淡・摺疋田・縫い箔」を得意としてものづくりをされ、中でもライフワークとして手がける“茶屋辻染め”は独特の藍彩の美しさが際立ち、伝統的な古典文様を個性的に演出した品格のある粋を感じさせる出色の作品です。藍の濃淡を基調とした気品あふれる、格調高い、優雅でありながら芯に力強さのある着物を作り上げます。
【作家産地】「五代 田畑喜八」
【和織物語】「着る人と完成させる模様染め - 五代 田畑喜八の世界」