「四ツ井健作品展 友禅で刻むリズム」
会期:2026年1月16日(金)~18日(日)
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少年時代からギターに惹かれ、ロック×フュージョンをこよなく愛し続ける友禅作家・四ツ井健さんが、男性向けのメッセージを角帯と羽織に表現してくださいました。
北アルプスを中心に山行を重ね、大自然から得られるインスピレーションを、エッジの効いた音楽のようにリズムや規則性、色に落とし込みました。
エネルギッシュなデザインをあなたの装いに加えてみませんか。
友禅作家・四ツ井健さんの角帯作品です。
【作家コメント】
(単衣/盛夏に)友禅 角帯 夏紬「律」
「この作品は、菱型と四角形の組み合わせで新しい造形への挑戦である。落ち着いた色合いだが、構成割合を動かすことによるリズミカルな空間を作ることができた。友禅特有の糸目糊をあえて残さずもち米粉の染め分け効果のみを活かす堰だし技法と蒔糊でシャープかつ和かな表現で質の高いデザインを導くことができた」
色:浅緑、墨
裏:薄ねず
※柄は着用時に表に出る約150cm程に染められています
※素材はさらりとした夏紬です。帯芯が入り透け感がないので、単衣から盛夏に長く楽しめます。
四ツ井健さんについて
1962年、石川県金沢市生まれ。金沢市内の工房で、伝統的なもち米による手描き友禅染の全工程を一人で手がけられ作品制作をされています。
グラフィックデザイナーを志しデッサン教室へ通っていた10代の頃、友禅工房で師となる方と出会い10年余りの修行時代を過ごします。元メーキャップアーティストでファッションへの造詣の深かった師の「着物はファッションである」という言葉は今もデザインの基礎として常に念頭に置かれ「時代の動きを敏感に感じその時代の空気にあった物づくりをしなければならない」とおっしゃいます。
自然と山登りが好きな四ツ井さん。雲や山並み、高山に咲く可憐な草花をデッサンから抽象化して、時に幾何学的なモダンなデザインに昇華させています。洗練された都会的な印象でありつつも、対象物への温かな眼差しが奥深く感じられる四ツ井健さんならではの友禅染の世界を作られています。
【泉二の一口対談】四ツ井健さん×店主 泉二
【作家産地】「四ツ井健」