【作品へのメッセージ】
九寸名古屋帯「ケルトの環」
始まりも終わりも持たず、静かに連なり途切れることのない円環は、古代ケルトにおいて永遠や再生、循環を象徴する文様でした。
絹糸のしなやかな光沢に金銀糸を合わせ、重なり合う円環に奥行きのある表情を持たせています。交差する曲線によって生まれる文様の陰翳と構造の美しさを織で表現しました。
今回の企画展のきっかけについてはぜひこちらもお読みください。
浅野裕樹氏とともに5名で訪れたアイルランド旅行記です。
※アイルランド出身の銀座もとじスタッフ、マクノルティ・マークによる記事です
(冒頭引用)
数ヶ月前、京都・西陣織「織楽浅野」の浅野裕樹さんが銀座へお越しくださり、銀座もとじ店主・泉二啓太、そしてアイルランド出身の私と三人でお話する機会がありました。
浅野さんは近年、男性用の角帯のモチーフとしてケルト文様を研究しており、その複雑に絡み合ったモチーフが、細く連続した角帯の形状にとても合うのではないかと感じていました。
この会話をきっかけに、「いつか本場の地で文様の源流に触れ、アイルランドの芸術や工芸を自分たちの目で見てみたい」という、より大きな構想が生まれました。
この計画を結城紬の老舗問屋「奥順」の奥澤順之さんに伝えると、スタッフの安藤さんとともに「ぜひ参加したい」と即座に賛同。こうして私たち5人がダブリンに集い、アイルランドへの旅が始まりました。
>>海を越える織り手たち―アイルランドへの旅
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