雑誌・メディアにて着用掲載されたため特別価格にてご紹介します。
※表示価格は【お仕立て有り価格】より【15%OFF】となっております。
こちらは雑誌「きものSalon 2025年秋冬号」115 ページに掲載されました。
誌面では、浅田真央さんがご着用くださっています。
現状は仮仕立てとなっております。ご着用には通常の本仕立てが必要です。
《115ページ誌面より》
【浅田真央さんのきもの修業】
山崎広樹作
三角形のコラージュ帯は結城紬でほっこりと
「「三角」と題された染め帯。三角の型をランダムに置いて糊で防染。地色を茜の引き染めで染めて、青色の三角は沈殿藍で彩色した、勢いのある意匠。細い縞を織り出した結城紬で、気軽なお出かけに、可愛さが香るコーディネート。斌(あきら)さんの旧居の著作を並べた書架から、一冊を手に取って。」
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「高機」で織り上げられた「本場結城紬」のご紹介です。
「本場結城紬」とは、真綿手つむぎ糸を用いた手織りの結城紬のことです。
「紬の王様」とも呼ばれ、空気を含んだ手つむぎの真綿糸をほぼ無撚糸の状態で織り上げているので、軽くて暖かい着心地が大きな魅力です。
結城紬には、「地機(じばた)」「高機(たかばた)」があります。
「地機」と「高機」の違いは、織り機・織り方の違いで、経糸(たていと)の固定方法が異なります。「地機」は経糸が固定されておらず、織り手が腰を使って張力を調整する(=いざり機という昔ながらの織機)のに対し、「高機」は経糸が織機自体に固定されています(=いわゆる一般的な織機)。
「地機」による結城紬は、昭和31年に国の重要無形文化財に指定され、撚りをかけない糸で作られる布は世界でも珍しく、その技術の文化的価値から2010年にはユネスコ無形文化遺産としても登録されています。
こちらでご紹介しているのは「高機」による「本場結城紬」です。
柄行は、おだやかな淡いグレーベースに、紅、黄、薄緑、浅葱のパステルカラーで織り出された、明るく優しい縞模様です。あたたかみある色差しによって、地色の淡いグレーが遠目では暖色系に感じるような、あたたかな彩りに仕上がっていますので、お顔映りも大変よく、お顔の血色の良さを引き出してくれるような、とても良いお色目です。
縞色が、暖色と寒色のどちらも入っていますので、帯や小物のお色目も幅広く合わせやすいのも魅力です。誌面ではピンク系の帯を合わせていますが、ブルーやグリーン系の帯や小物も似合いそうです。
大人の女性の愛らしさを品良く一匙加えたような、好印象でお顔映りもきれいな結城紬です。
結城紬は、着るほどになじむ「経年美化」を味わう織物と言われます。
ご年代に合わせて帯や小物の色を変えて、長く楽しんでいただける雰囲気ですので、人生をともに歩む楽しみのある一枚として、ぜひこの機会にご検討ください。
>>【YouTube】本場結城紬ができるまで(2分半)※音が出ます
>>【魅力と見分け方】本場結城紬とは?地機と高機の違い、結城縮、夏結城とは?
結城紬について
ふっくらとした手触り。体がつつみこまれるような優しいぬくもり。着るほどに肌になじむ結城紬は、昔は、最初は丁稚に着させて、素材がふっくらとしてから店主が着る、という文化もありました。結城紬こそ、早くお気に入りに出会われ、何度もお召しになり、洗い張りをし、長年かけてのその味わいの変化をじっくりとご堪能いただきたい織物です。
【作家産地】「結城紬」のご紹介
【工房レポート】結城紬~重要無形文化財「本場結城紬」工房見学
【和織物語】極みの単衣 本場結城縮
【読み物】文豪は「結城紬」をどう描写したか~小説の中の結城紬~