■「染織家 柳晋哉 個展 ~糸から紡ぐ端正な織物~」《終了しました》
会期:2024年4月19日(金) ~21日(日)
>>催事詳細
民藝運動の父と呼ばれた柳宗悦氏の甥にあたる、柳悦博氏を祖父に、崇氏を父に持つ、晋哉氏。
柳家の染織を礎に自らの感性と存在を世に問い〝柳晋哉の織〟として糸づくりからこだわり、 経糸と緯糸の関係性を思慮深く考察したものづくりをされています。
「民藝とは手仕事のもつエネルギー」と語る晋哉氏。
今回、産地との交流を経て生まれた新作の着尺をはじめ、九寸帯、夏帯、広巾着尺や角帯をご覧ください。
コーディネートについて
【柳晋哉】「星花菱」角帯×緑で爽やかにまとめて、暑さを感じ始める単衣時期に
暑さを感じ始める単衣の時期の装いとして。
着物はさらりとした風合いかつ明るい生成りの絣紬を。
柳晋哉さんの草木染による綾織の角帯の深緑、羽織紐の灰緑、天目染の羽織も緑おびたグレー系でまとめて、全体としては緑が引き合うような色味でコーディネートをしました。
普段から着物を楽しまれている男性へ向けて、なにげない日常のお洒落な装いとしていかがでしょうか。
【作家コメント】
【柳晋哉】角帯 紬 草木染「星花菱」
椿の葉の緑を参考に染めました。 品のある織縞が特徴な帯です。
染料:青の化学染料、苅安、柳、ログウッド
初個展の際、工房を訪問しインタビューをさせていただきました。
もともとは別の仕事をされていたという柳晋哉さん。染織の道を志したきっかけ、 これまでの葛藤、現在の仕事などお話を伺いました。
【特別インタビュー】「民藝とは手仕事のもつエネルギー」 柳晋哉さんの等身大の染織
【YouTube】柳晋哉さんや工房の様子を動画でご紹介します(約2分)
柳晋哉さんについて
民藝運動の父と呼ばれた柳宗悦氏の甥にあたる、柳悦博さんを祖父に、崇さんを父に持つ、柳晋哉さん。 インテリアデザインの専門学校を卒業後、建築会社への勤務を経て、崇さんが二代目を務める「柳染織工房」に入所し染織の道へ。 入所2年後に自身の名前で初制作した作品を「日本民藝館展」に初出品、初入選。2019年には日本民藝館展奨励賞を受賞し、2021年に独立されました。 民藝は「手仕事のもつエネルギー」であると語り、柳家のもの作りの根幹にある美意識、糸へのこだわりや染織技法を受け継ぎながら、新しい感性を活かした作品を制作されています。
【作家産地】「柳晋哉」