2024年2月、柳晋哉氏の工房にて 撮影:塩川雄也
「染織家 柳晋哉 個展 ~糸から紡ぐ端正な織物~」は、おかげ様で盛況のうちに終了いたしました。ご来場くださった皆様、オンラインでご覧になられた皆様に心より御礼申し上げます。
民藝運動の父と呼ばれた柳宗悦氏の甥にあたる、柳悦博氏を祖父に、崇氏を父に持つ、晋哉氏。
柳家の染織を礎に自らの感性と存在を世に問い〝柳晋哉の織〟として糸づくりからこだわり、経糸と緯糸の関係性を思慮深く考察したものづくりをされています。
「民藝とは手仕事のもつエネルギー」と語る晋哉氏。
今回、産地との交流を経て生まれた新作の着尺をはじめ、九寸帯、夏帯、広巾着尺や角帯をご覧ください。
会期:4月19日(金) ~21日(日)
場所:銀座もとじ 和織、男のきもの、オンラインショップ
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ和織 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472
(電話受付時間 11:00~19:00)
ぎゃらりートーク
日時:4月20日(土)10~11時【開催終了】
場所:銀座もとじ 和織
定員:40名様(無料・要予約)
作品解説
日時:4月21日(日)14 ~14時半【開催終了】
場所:銀座もとじ 和織
定員:10名様(無料・要予約)
作家在廊
日時:4月19日(金)~21日(日)
時間:全日 11~19時
個展に向けて~動画公開中
柳晋哉さんと店主 泉二啓太の出会いから、奄美の染色家・金井志人氏さんと共に3人で取り組んだHiraki Projectでの発見、今回の個展に向けての思いや見どころ等、ものづくりの価値観を共有する二人による十数分程度のミニトークです。
《特別展示》柳悦博作「飾り布」
柳晋哉さんの個展開催を記念し、晋哉さんの祖父・悦博氏が手掛けた飾り布を4/21(日)まで期間限定で特別展示しております。


作品の一部をご紹介します
九寸名古屋帯 紬 草木染
「藍泥小柳市松」

【作家コメント】
奄美大島に行った際、金井さんの工房で板締めしたものです。板締めならではのにじみなどあり、面白い柄になったと思います。
染料:インド藍、テーチ木、泥
九寸名古屋帯 紬 草木染
「花くずし刺子織」

【作家コメント】
赤の下地に苅安で黄色を染めて、その上に茜をかけて赤く染めました。淡い地色の赤に合わせて刺子の生成りを少し濃く染めて柔らかい雰囲気を意識して染めました。
染料:刈安、柳、西洋茜
角帯 紬 草木染
「星花菱」

【作家コメント】
椿の葉の緑を参考に染めました。 品のある織縞が特徴な帯です。
染料:青の化学染料、苅安、柳、ログウッド
九寸名古屋帯 紬 草木染
「段絣道屯織」

【作家コメント】
焦茶、 グレーともに矢車を使い色のトーンを揃えてます。金茶のロートン織で印象を重すぎないよう強弱をつけて配置しました。
染料
グレー:矢車
焦茶:矢車で下染め→カテキュー、刈安、渋木、ログウッド
金茶:渋木(重クロム酸)
白地:渋木(鉄と灰汁)

紬 草木染 着尺
「渋木地道頓織」

柳晋哉さんの詳細情報
柳家の染織を礎に
自らの感性を世に問う
都会的な色彩と端正な織表情
民藝運動の父と呼ばれた柳宗悦氏の甥にあたる、柳悦博さんを祖父に、崇さんを父に持つ、柳晋哉さん。 インテリアデザインの専門学校を卒業後、建築会社への勤務を経て、崇さんが二代目を務める「柳染織工房」に入所し染織の道へ。 入所2年後に自身の名前で初制作した作品を「日本民藝館展」に初出品、初入選。2019年には日本民藝館展奨励賞を受賞し、2021年に独立されました。 民藝は「手仕事のもつエネルギー」であると語り、柳家のもの作りの根幹にある美意識、糸へのこだわりや染織技法を受け継ぎながら、新しい感性を活かした作品を制作されています。
銀座もとじ和織・男のきもの 2021年個展開催
来歴
1987年 東京都に生まれる
2007年 インテリアデザインの専門学校を卒業
2010年 染織工房「柳染織工房」に入所
2012年 日本民藝館展に初出品、初入選
2019年 日本民藝館展奨励賞受賞
2021年 独立
柳晋哉さんの過去の記事
「民藝とは手仕事のもつエネルギー」 柳晋哉さんの等身大の染織

染織に宿る“本物”の美とは。
民藝の提唱者・柳宗悦の軌跡を辿る着物街道の旅
名古屋帯
袋帯
紬・綿・自然布
小紋・江戸小紋
訪問着・付下げ・色無地ほか
浴衣・半巾帯
羽織・コート
肌着
小物
履物
書籍
長襦袢
小物
帯
お召
小紋・江戸小紋
紬・綿・自然布
袴
長襦袢
浴衣
羽織・コート
額裏
肌着
履物
紋付
書籍

