モノトーンで仕上げた現代的なハナミズキ
季節も長く楽しめる一枚
※こちらの作品は、
5月25日(火)より5月30日(日)まで「銀座かねまつホール」にてご覧いただけます。
会期中は弊店スタッフが常駐しご相談を承ります。
お近くへお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
「森康次作品集 かぜそよぐ上梓記念展」
会 場:銀座かねまつホール 【詳細/地図】
期 間:2021年5月25日(火)~30日(日)
時 間:11:00~19:00 ※最終日17:00まで
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▲【Youtube】5/22開催 森康次さんのぎゃらりートーク配信中
刺繍業を営む家に生まれ、15歳から日本刺繍とともに歩んでこられた60年。
今日に至るまで、誰の背中を見て学び、挑み続けてこられたのでしょう。
時代の雰囲気と柔軟性を兼ね備えた唯一無二の作品からは、
作家の創造力と覚悟、着る人を想う心の深さを感じます。
日本刺繍の可能性を追い求め邁進し続けてこられた軌跡の証である、
訪問着、袋帯、男性羽織、代表作を一堂にご紹介いたします。
【コーディネートについて】
ハナミズキをモノトーンで表現したモダンな印象の訪問着。
着物と帯の配色にメリハリをつけて装いを引き締めました。
【作家コメント】
作品名:「瑞(みずき)」
地色のぼかし色を生かし、ほぼモノトーンでハナミズキを描きました。裾回りの花が初夏、肩に刺した実が秋です。桜の後と秋に着ていただけます。
地色/裾ぼかし(淡紫色→水色)
繡技/菅ぬい・まついぬい
糸色/ねず濃淡・紫
森康次さんについて
京都上賀茂に工房「アトリエ森繍」を構える森康次さん。1946年、京都市中京区に生まれ、刺繍を生業とする「ぬい屋」の長男として15歳で家業に従事。当時の刺繍の役割はあくまで友禅へのあしらい的なものでしたが、次第に刺繍を主役にした作品を創作したいという気持ちが大きくなり、写生や水彩画の勉強を始められます。「ものをよく見て、その命のありようを『形』にする」――よく口にされるこの言葉には、「五感で感じた、形になりにくいものを形にしたい」という想いが込められています。また、色についても同様に「何色と一言で言えないくらいの色が綺麗だと思う」と仰います。刺繍の色糸はすべて森さん自らが染められ、工房にある糸専用の引き出しには夢のように美しいグラデーションを描いて2500色以上の糸が整然と並んでいます。刺繍糸の色や明度を抑えた穏やかで優しいきものづくり。纏う人のことを一番に想い、決して目立ちすぎない上品なきものは時代に左右されない真の魅力があります。
弊店40周年に向けた森康次さんからのメッセージ
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【和織物語】「絹の光跡〜森康次 日本刺繡の世界〜」
【ぎゃらりートークレポート】