人間国宝 玉那覇有公さんの希少な夏ものの九寸帯作品です。
まるで万華鏡の一瞬の美しさを映したような、ステンドグラスの透明感あふれる煌めきのような、細やかな色差しで表現された華文様が、一目で華やかな気分にさせてくれる一品です。大胆な間道模様に、ジグザグとした線をあしらった大変印象的な構成で、帯姿に力が宿ります。
カジュアル用の帯ですが、きりっとした品がありますので、着こなし次第で、コンサートや高級フレンチ等、少しよそいき風に着こなしたいシーンにも使い勝手が良さそうな雰囲気です。
彩りは紅型らしい色使いで、無地のベースは薄緑の爽やかな仕上りとなっています。
たれ先は「無地」「柄」どちらでもお仕立て可能ですので、備考欄にてお好みをご記載ください。
素材は、長方形の市松模様が織り出されたさらりとした織生地で、透け感が控えめですので、盛夏から単衣まで長く楽しめます。
迫力と繊細さ、どちらも感じさせる見ごたえのある紅型帯。
上等な上布や自然布の着物にも、帯の力が引合い大変おすすめです。
帯を主役に、着物はシンプルにした洗練された装いはもちろんのこと、
力のある絣柄の着物にも、多色多柄の紅型帯は不思議となじみがよく、とても包容力のある帯として重宝いただけることでしょう。
小物は帯色から気分に合わせて楽しむのがおすすめです。
玉那覇有公さんについて
玉那覇有公(たまなは ゆうこう)さんは1936年、沖縄県石垣市に生まれました。琉球紅型宗家・城間家14代である城間栄喜さんに師事し、琉球紅型の第一人者となられ、1996年 重要無形文化財「紅型」の保持者(人間国宝)に認定されました。
玉那覇有公さんについてはぜひこちらもお読みになってくださいませ。城間栄喜さんの長女である奥様との運命的な出会い、それから始まった紅型の世界、人間国宝になるまでの奥様との二人三脚のものづくり人生を取材させていただきました。
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