織楽浅野展「à la mode(アラモード)」
会期:2026年10月16日(金)~18日(日)
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アラモード。真っ先に思い浮かぶのは、子どものころのプリンアラモード。あの時のワクワク感は、今も忘れることのない記憶です。本来「à la mode」は、「流行の」「おしゃれな」という意味です。流行は絶えず移ろい、繰り返され、伝統も新しい姿で表現されます。私自身が触れた色、質感、記憶の断片が重なり合いかたちとなります。おしゃれさとワクワク感にあふれた作品をお届けいたします。是非お楽しみくださいませ。
浅野裕尚
現代の街並みに似合う洗練されたセンスが人気の、西陣の機屋「織楽浅野」の角帯のご紹介です。
1980年に「織を楽しむ」をコンセプトとして創業された京都西陣「織楽浅野(しょくらくあさの)」。
西陣の伝統を大切にしながらも感性が際立つ作品を作り続け、時を越えて支持されるスタイルを提案しています。
幼少の頃よりお父様と共に美術館や本屋巡りをし、価値あるものを選ぶ眼を養う機会に恵まれたという代表の浅野裕尚さん。現在も世界中の美術書や織物、さまざまな和紙、筆、墨、箸、ポスターなどをコレクションされ、「素材そのものの本質的な美しさ」を捉え、創作に生かされています。
【浅野裕尚さんからのコメント】
■「羅菱織文」のデザインについて
モチーフは正倉院に残る羅の菱文様です。本来は地模様ですので、非常に細かな文様で、空間の部分には華文が表されていました。周りを取り囲む菱の幾何紋のみを残しています。擦れるような表情が織のベースと相まって独特の雰囲気を醸し出しています。もちろん手先にはワンポイント加えています。
■角帯について
名古屋帯を基本に2寸6分に三つ折りをし、そして芯を入れ仕立てしています。
裏に緯糸の渡りがあると芯を入れるときに邪魔になるため、その裏の渡りを無くすよう織物設計をする必要があります。名古屋帯の時には裏うち(裏わたりを無くすためにとじること)が三色までと考えていましたが、それでは使用する色数に制限があるため、現在では工夫をかさね4色まで裏うちを施し、角帯として製織しています。そのために新しい作品では色目の自由さが増え、いままでにない色の組み合わせを用い、表現しています。
また三つ折りにするため、九寸とは異なるトリミングによるおもしろさを考えデザインします。
あと、手先のワンポイントで変化やおしゃれ感を楽しんでもらえればと思います。
こちらは、あたたかみのあるグレー濃淡にわずかに鈍い銀糸を織り込んだ菱文様。大ぶりの構成で装いのアクセントに楽しめるデザインです。
またこちらは、「片方の手先」にのみあしらわれた「ワインポイント」がお洒落な仕上りに。全体の中でその部分だけ「極わずかに深い赤紫で違う柄」が添えられ、お締めいただくと後ろ姿のアクセントになります。(サブ画像4枚目の左柄の手先をご覧ください)
色数を抑え、素材や織の陰影を生かした、織楽浅野ならではの感性。洋装と集うことが多い現代のきものシーンにふさわしいスマートなお洒落が楽しめる角帯です。
紬、お召、小紋に幅広く活躍する一品です。
「織楽浅野」についてはぜひこちらもお読みください
>>京都西陣・織楽浅野さんの工房に伺いました(2024年記事)
【作家産地】「織楽浅野」商品/記事一覧