爪掻き本綴れの角帯のご紹介です。
“爪掻き”とは、綴れ織を制作する際に、その織り目の糸を、ギザギザに削った爪でたぐりよせるようにして、ひと目ひと目、整えていく技法のことです。職人は毎朝、中指と薬指など2本の指の爪を糸の細さに合うように削って、織りをはじめるのだそう。ひとつひとつを丁寧に、ミリ単位の仕事を進めていく。綴れ織はたて糸をよこ糸で包んで、階段状に織り上げていく技法なので、その爪の力加減ひとつで美しさが決まるといいます。
根気と長年の勘からくる力加減。本物の綴れ織は想像すると気が遠くなるような、高い技術の職人技が必要なのです。
こちらは多彩な縞をやたらに織り出したデザイン。
多色の縞が立つものは装いのアクセントに、シックになじむものはさりげないニュアンスの変化を楽しめる一本として。
さらりと品の良い綴れ織ならではの端正な美しさは、装いに高級感のある佇まいを演出いただけます。
また綴れ織は表裏で同じ模様ですので、長年使われて汚れてしまったときなどは、裏返してお仕立て替えすれば、一生ものとしてお楽しみいただけるのも大きな魅力です。
茶席や観劇、お集りへ。
お召、小紋、江戸小紋、紬まで、カジュアルからよそ行きシーンまで幅広く楽しめる一品です。
画像上から
1315108528:茶濃淡×ねず×紺
1315108531:ベージュ×焦茶×ねず×緑×薄青
1315108535:深青紫×深赤紫×緑×紫ねず×黒の光沢糸
1315108530:緑濃淡×ねず
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