王朝時代から琉球紅型の世界を守り続けてきた「紅型三宗家」の一つ、「城間家」の16代目、城間栄市さんの八寸帯作品のご紹介です。
【作品へのメッセージ】
「テーブルサンゴにスズメダイ」
太陽の光 射し込む珊瑚礁 小さな生き物たち 宝の海
テーブルサンゴはミドリイシ科のサンゴのうち、テーブル状の群体をつくる種の総称。太陽の光が差し込み、キラキラと光る海の中、もくもくとしたテーブルサンゴの間をすいすいと泳ぐ小さな魚たち。みずみずしい生命力が愛おしく感じる作品です。
素材は、八寸帯らしいほどよい厚みの紬地です。
袷から単衣の、小紋や、紬、綿きものに。
紅型帯は多色使いですので着物や小物の色合わせが様々に楽しめるのも魅力です。
琉球もの同士や大島紬など、南の染織品との相性も抜群です。
城間栄市さんについて
1977年生まれ。王朝時代から「紅型三宗家」として「知念家」「沢岻家」と共に染物業に従事してきた「城間家」の16代目。父・城間栄順さんと共に工房を盛り立て、新しい世代へ向け「文化を守る人間として次の人材を育てながら、その必要性を後世に伝え残していくことが自分の役割だ」と活躍の場を広げていらっしゃいます。第二次世界大戦後の沖縄で、焦土の中から紅型を復興させた祖父・城間栄喜さん。その遺志を継いで紅型の普及に情熱を傾け、琉球の美しい自然を表現し続ける父・城間栄順さん。城間栄市さんもまた、一度は途絶えた幻の技法「紅入藍型(びんいりあいがた)」を甦らせるなど精力的に活動されています。
1977年 那覇市首里に生まれる
2000年 沖展入選
2003年 インドネシア・ジョクジャカルタにて2年間バティックを学ぶ
2011年 第58回日本工芸展入選
2013年 沖縄正会員推挙
2014年 第4回西部伝統工芸展 奨励賞/城間びんがた工房16代継承
2015年 第62回日本伝統工芸展日本伝統工芸会新人賞
日本工芸会正会員認定。沖展染色部門正会員
城間びんがた三代継承展(沖縄県立博物館・美術館)
2021年 第55回西部伝統工芸展 沖縄タイムス社賞
2022年 MOA美術館 第 22 回岡田茂吉賞大賞
【作家産地】「城間栄市」作品/記事一覧
「沖縄の染織」一覧