雑誌・メディアにて着用掲載されたため特別価格にてご紹介します。
※表示価格は【お仕立て有り価格】より【15%OFF】となっております。
こちらは雑誌「美しいキモノ 2025年秋号」54ページに掲載されました。
誌面では、俳優の奈緒さんがご着用くださっています。
現状は仮仕立てとなっております。ご着用には通常の本仕立てが必要です。
《54ページ誌面より》
【奈緒さん着用】
風格漂う色彩の重なり。
手紡ぎ糸のパワーを味方に
「鳥取県にて倉吉絣の復興に尽力した木綿の伝道師・福井禎さんのきもの。緯に手紡ぎ糸を使い、色彩を織り重ね、落ち着いたなかに力強さが宿ります。「錦木」と題された染め帯でエレガントに。 」
メディア掲載品は特別価格でご案内しています。ぜひこちらもご覧ください。
>>「メディア掲載品」コーナー
こちらは【第51回日本伝統工芸中国展(平成20年度)】です。
工芸展出品作品は、作家の思い入れが別格です。福井貞子(福井禎)さんの入魂の逸品、独特の世界観を存分にご堪能いただける作品です。
※福井貞子(さだこ)さんは作家名・福井禎(てい)名義で活動されています。
福井貞子さんの倉吉絣の綿着物作品のご紹介です。
倉吉絣(くらよしかすり)は、鳥取県倉吉市で、江戸時代末期から織られるようになった木綿素材の絣織物です。絵画的な柄を織った「絵絣」をはじめ、高度な綾織技術もあり「風通織」も作られていました。
大正時代に入ると一時途絶えましたが、絣研究家の福井貞子さんを代表とする「倉吉絣保存会」が発足され、現代に受け継がれています。
福井貞子さんは、昭和7年(1932年)鳥取県東伯郡赤碕町(現・琴浦町)生まれ。
昭和27年(1952年)に結婚後、大姑から倉吉絣の手解きを受け、地元の織り手であった女性たちから聞き書きし記録しました。
日本女子大学(通信学部)家政学科を卒業し倉吉北高等学校教諭となり、校内併設の絣研究室の主事に就任。
倉吉絣保存会の設立に参画した後、会長(後に顧問)として、絣復興や後進の指導に尽力しました。
在職中から『木綿口伝』等の優れた著書を発表し、退職後も絣研究・蒐集、後継者育成、展示や体験を通じた国際交流をするとともに、絣制作に励み、作品は伝統工芸の分野で多数の受賞歴があります。
平成17年(2005年)第25回伝統文化ポーラ賞にて地域賞
平成17年(2005年)鳥取県の無形文化財「絣」保持者に指定
平成18年(2006年)鳥取県文化功労賞受賞
平成23年度(2011年度)地域文化功労者文部科学大臣賞
染織家。絣研究家。絣蒐集家。
こちらは「竹の秋」と題された作品です。
まさに竹林のように、直線的に表現された奥行きのある縞模様。
紺から赤茶へと変化する様子に「竹の秋」を思わせます。
紺濃淡に赤茶、生成りの木綿糸のボリュームを変化させることによって、左右の彩りを変えた「片身替わり」の縞模様に織り出された、大変印象的な構成が大きな魅力です。お召しいただくと、背中心や胸元の衿も左右で色が変わり、存在感のある着姿が楽しめます。
全体に細やかな絣糸がちらちらと織り込まれている表現が、竹の節のようで、リズムが豊かに、軽快な絣柄に感じられます。
「竹の秋」という作品名を思いながら、彩りの変化と、絣柄の変化を感じ入ると、とても心地よい感性に包まれます。
染料は「藍」と「茜」が使用されています。
綿素材ですので「単衣仕立て」が含まれています。
帯や襦袢の素材を替えて、単衣仕立てで、夏以外の春秋冬のスリーシーズン楽しめるのも魅力です。
綿着物好きの方で、上質な絵羽作品をお探しの方にお気に入っていただけるお品と存じます。
片身替わりの着姿、ぜひ羽織ってご覧になってください。