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  • 第4回:「末摘花」《限定作品4/30(火)発売》『源氏物語』の美しき世界―愛の色を紡ぐ

第4回:「末摘花」《限定作品4/30(火)発売》『源氏物語』の美しき世界―愛の色を紡ぐ

第4回:「末摘花」

『源氏物語』の作者・紫式部の生涯を描くNHK大河ドラマ「光る君へ」が話題となっています。銀座もとじでは、雅な装いの文化が花開いた平安時代や『源氏物語』の世界観をより楽しんでいただけるマンスリーコラムを展開中。物語の主要人物と繋がりが深い「色」や人物像の背景をご紹介しながら、毎月ATENARIさんによる特別制作の和装小物を発表しています。

第4弾は異色の姫君“末摘花(すえつむはな)”に着想。平安貴族も夢中になったとされる「薄紅色」をテーマカラーとした「帯留」と「かんざし」を数量限定で4月30日(火)11時に販売開始いたします。

『源氏物語』シリーズ商品一覧

『源氏物語』光源氏を射止めた“異色のヒロイン”

『源氏物語』の主人公・光源氏と関係を持った数多の女性のなかでも、最も“異色のヒロイン”として描かれている「末摘花」。
「末摘花」は「紅花(ベニバナ)」の別名であり、鼻(花)先が赤いという容姿の特徴から名付けられたもの。末摘花は、美男美女が多く登場する物語において異例の不美人な姫君として描かれますが、その素朴さや一途さ、我が道を行く独特の個性は、源氏物語ファンの中でも根強い人気を集めています。

紅花 ベニバナ 末摘花

ベニバナは花弁から紅色の染料が採取できる

では、なぜ稀代のプレイボーイである光源氏と末摘花は男女の仲へと発展していったのでしょうか?それは、とある“勘違い”から生まれたユニークなエピソードが関係しています。

親友・頭中将と競い合う恋

二人の恋物語は、光源氏が屋敷に仕えている大輔命婦(たゆうのみょうぶ:光源氏の乳母の娘にあたる人物)から、没落した家の姫である「末摘花」の話を聞き興味を持ったことから始まります。寝殿へと立ち寄ったものの、その日は姫に会えず、同じ敷地内で源氏同様に姫に興味を持った親友の頭中将(とうのちゅうじょう)と偶然遭遇。やがて二人は競いあうように姫に文を送るようになりますが、一向に返事はないままなのでした。

痺れを切らした光源氏は、ついに命婦に手引きをさせて、末摘花との逢瀬を叶えますが、当時の男女の恋愛は互いの顔を見ぬまま始まるのが常。ある朝、はじめて末摘花の姿を見た光源氏は、あまりの容貌に見たことを後悔するほどでした。(物語の中で紫式部は「胴長で、鼻は普賢菩薩の乗り物のように長く、その先が赤く不細工である」と、これでもかというほどに辛辣に表現しています。)

また末摘花は、和歌も上手とはいいがたく、光源氏と初めて一夜を共にした後に送った歌の表現の味気なさに光源氏は逆に哀れさを感じるほどでした。

それでも、不器用ながら光源氏を一途に思う末摘花は、数々のヒロインの中でも愛されるべき存在であり、またその容姿にかかわらず、関係を持った女性に対して誠意を持って生活の面倒を見る光源氏の意外な一面も、末摘花のエピソードを通して伺うことができるのです。

「なつかしき色ともなしに何にこの すゑつむ花を袖に触れけむ」

現代語訳:
心引かれる色でもないのに どうしてこの末摘花という紅花を この袖で触ったりしたのだろうか

《4/30(火)販売開始》
「末摘花」に着想、「薄紅色」を
テーマカラーにした限定作品のご紹介

紅花から採れる色素は古くより口紅や衣服の染料として珍重され、濃い紅色に染めた着物は禁色(きんじき:身分の高い者だけが身につけることを許された色)となるなど、人々にとって憧れの色であり続けました。

【コラム】貴族も庶民も夢中になった!
日本人が憧れた「紅色」の魅力とは

シリーズ第4弾となる今回は、姫君「末摘花」の清らかさと純粋さをイメージしながら、平安時代にも流行した薄紅色をテーマカラーとする「帯留」と「かんざし」の2アイテムを発表いたします。

アテナリ 源氏物語シリーズ 末摘花 帯留「薄紅」(インカローズ&ルチルクォーツ、淡水真珠、銀)
帯留「薄紅」(インカローズ&ルチルクォーツ、淡水真珠、銀)88,000円

帯留は2種の天然石を重ね、末摘花の秘めたる思いを小空間に留めるかのような多層的な表情が大変美しい仕上がり。また銀の台座には、ナチュラルにピンク色に結晶した淡水真珠を組み合わせました。

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かんざし「薄紅の花」(黒水牛角に金銀蒔絵、裏に金箔を貼った白蝶貝螺鈿)

かんざし「薄紅の花」(黒水牛角に金銀蒔絵、裏に金箔を貼った白蝶貝螺鈿)55,000円

かんざしは、平安貴族をはじめ古の貴人たちに愛された「蒔絵」と「螺鈿」技法を用いた薄紅色の花模様。艶やかな水牛角の素材の上に施され、上品な華やぎが、まとめ髪の後ろ姿に可愛らしい余韻を残してくれます。

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『源氏物語』シリーズ商品一覧

<参考図書>
吉岡幸雄著/「源氏物語」の色辞典 紫紅社


〜プロローグ〜
『源氏物語』の誕生秘話

『源氏物語』の美しき世界―愛の色を紡ぐ《銀座もとじ 2024年特別コンテンツ》

2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」がいよいよ放送開始!平安時代、世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』の作者・紫式部にフィーチャーした、一人の女性の美しき物語が幕を明けました。

銀座もとじでは、そんなNHK大河ドラマ「光る君へ」の放送にちなんで、作品の核を担う『源氏物語』にまつわる特別なコンテンツを用意いたしました。銀座もとじならではの着物の視点も織り交ぜながら、『源氏物語』の恋愛模様でも大切な要素を担う”色彩”の豆知識や、登場人物の背景など、作品の世界観をより一層楽しめるコラムを約一年に渡り発信していきます。

プロローグを読む

第1回:「藤壺」

第1回:「藤壺」を読む

第2回:「若紫」

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第3回:「葵の上」

第3回:「葵の上」を読む

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