コーディネートについて
【銀座の柳染/平山八重子】単衣時期に、神楽坂の古民家Barへ
「紫」をテーマカラーに組み合わせた、カジュアルな中にも大人の品の良いセンスが楽しめる着こなしです。
平山八重子さんの「銀座の柳染」による存在感のある手織りの角帯を主役に。着物は、単衣から盛夏に長く楽しめる王道の夏大島の白亀甲をセレクト。薄羽織には藤ねず色の波筬織明石縮を薄手のジャケット感覚で重ねてすっきりと涼感を演出しました。
暑さを感じる季節ならではの「透け感」で見る方にも粋な涼を伝え、「銀座の柳染」の物語性でトークに華を咲かせて。
神楽坂にある看板のない古民家Barでしっぽり。
平山八重子さんについて
1948年、東京生まれ。二十歳の頃ふとラジオから流れた人間国宝・宗廣力三氏の「織は人なり、人は心なり」という言葉が深く心に刻まれ、郡上紬の宗廣力三氏の元で修業をするきっかけを作ったといいます。師の元で染織を学び、独立後は東京の自宅兼工房で作品制作。草木から染料を作り、自然の色を織り出し絹の光を纏ったような美しい作品は作品展で数々の受賞を重ねられています。 平山八重子さんの魅力は、まずその織の技術にあります。波や円など織りとは思えない美しい曲線や、多様な色彩を相乗的に重ねて見事に操るのは、卓越した技術を体得されているからこそ。郡上紬の流れをくみつつ、さらに平山八重子さんの自由な発想で糸を染め織りあげていく織物は、お召しになった人の身体に添って作りだされる微妙な凹凸で、木洩れ日や星が混ざり合ったように輝き、様々な深い色と表情を作り出します。
【作家産地】「平山八重子」のご紹介
銀座の柳染について
「銀座の柳染」は、銀座に店を構えた初代店主・泉二弘明の熱い想いから生まれた、草木染めのオリジナル作品です。銀座の風景として有名な「柳」を、毎年5月に中央区が刈りとるものを特別に分けていただき、作家さんや全国の産地とともに、銀座の息吹を大切に込めて創作しています。
>>【銀座もとじの挑戦】銀座の柳染