「友禅作家 四ツ井健 ~白からはじまる造形美~」《終了しました》
会期:2024年1月19日(金)~21日(日)
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私の眼差しの先に広がる自然、その美しさには、調和、変化、そしてリズムが存在します。
自然界で原理原則を見つけることは難しい、だからこそ、その変幻自在さは可能性を秘めています。
月花、彩雲、蒼穹、煌星、銀嶺、その在りようを、白からはじまる造形美で染め上げました。
四ツ井 健
※今回、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)の新テクノロジーを活用した、初の友禅染作品も発表いたします。是非、ご高覧ください。
コーディネートについて
【四ツ井健】「桜文」帯×結城紬で、春のランチへ
ピンクと墨色の配色が印象的な桜の帯。着物は結城紬の無地でシンプルにして、帯を主役に。帯揚は帯と同系色でなじませて、帯〆は大人可愛い小桜組の濃い色で引き締めました。一足早い春を楽しんでお食事に。
【作品コメント】
手描き友禅 プラチナボーイ 九寸名古屋帯「桜文」
桜の開花する時期をイメージし、一つの単位をつくることからはじめました。七宝柄に連続性をもたせ、日本列島の桜前線のように。お太鼓は斜めに配置、纏う方、周りの方にもやわらかな情感を届けられるようにしました。帯を愛でていただけるよう、空間に配慮し染め上げました。
四ツ井健さんについて
1962年、石川県金沢市生まれ。金沢市内の工房で、伝統的なもち糊による手描き友禅染の全工程を一人で手がけられ作品制作をされています。
グラフィックデザイナーを志しデッサン教室へ通っていた10代の頃、友禅工房で師となる方と出会い10年余りの修行時代を過ごします。元メーキャップアーティストでファッションへの造詣の深かった師の「着物はファッションである」という言葉は今もデザインの基礎として常に念頭に置かれ「時代の動きを敏感に感じその時代の空気にあった物づくりをしなければならない」とおっしゃいます。
自然と山登りが好きな四ツ井さん。雲や山並み、高山に咲く可憐な草花をデッサンから抽象化して、時に幾何学的なモダンなデザインに昇華させています。洗練された都会的な印象でありつつも、対象物への温かな眼差しが奥深く感じられる四ツ井健さんならではの友禅染の世界を作られています。日本工芸会正会員。
【泉二の一口対談】四ツ井健さん×店主 泉二
【作家産地】「四ツ井健」