熟練した職人にしか成しえない別格の締め心地。
伝統の技が生きた最上級の組紐角帯のご紹介です。
こちらは「さざ波組」の155玉で組み上げられたお品です。
通常は帯締めの幅でしか作られない「さざ波組」を、角帯の幅で作り上げられる職人がいらしたことで実現した究極の組紐角帯。制作は2か月に1本しか仕上がりません。
身体の動きにしなやかに添う、締め心地の良さは別格です。
お色目も大変良く、気品ある紫に水色系の薄ねずを加えて組み上げられた、なんともいえない上品でお洒落な色加減。組紐の流れるような美しい組表情と、彩りの微妙な変化が重なり、シンプルでありながらも深い奥行きを漂わせる上質な工芸角帯です。
地組が斜め織に構成されているので、結ぶ人の呼吸に合わせて程よく伸縮し、身を守る武具にも組紐が使われていたように丈夫で軽く、きりりと締まるのが特徴です。
一度締めるとゆるみにくく、帯姿もきれいに保つことができると支持の高い組紐素材。締めたあとのシワも、手で軽く伸ばしていただくだけできれいに整い、長く美しくお楽しみいただけます。
155玉という緻密な組紐角帯はめったにお作りがないかと存じます。
見て触れていただくと必ずや感動を呼ぶ逸品でございます。
上質な手仕事の組紐ならではのしなやかな感触をぜひご堪能ください。