こちらは【平第59回日本伝統工芸染織展(令和7年度) 入選作品】です。
工芸展出品作品は、作家の思い入れが別格です。香月美穂子さん入魂の逸品、独特の世界観を存分にご堪能いただける作品です。
>>日本工芸会ホームページでも入選作品として掲載されています(外部リンク)
草木染織作家 香月美穂子さんの九寸帯作品のご紹介です。
香月美穂子さんは愛知県名古屋市生まれ。刺繍教室をされるお母様のもと、ものづくりの風景が身近にある中で幼少期を過ごされました。
東京の大学へ進学した1970年代、北欧のデザインに惹かれ、中でも「織り」に興味を抱き、卒業後は中村慶子氏に師事。組織織りについて基礎から学ばれる中、3年が経つ頃に、デザイン雑誌のスウェーデン特集で紹介されていた北欧ツアーに参加。スウェーデン・ダーラナ地方の民族博物館で目にした浮き織りに魅了され「このような作品を草木染めで作りたい」と決意し帰国。染織の世界に入られました。最初の20数年は会社員との二足のわらじでしたが退職され、現在は染織家として作品制作に邁進されています。
西部伝統工芸展「福岡三越賞」等、受賞多数 。
2021年銀座もとじにて初個展、2025年待望の2度目の個展開催となります。
【作家コメント】
作品名:「芽吹く」
庭の紫陽花が冬枯れし落葉した後、よく見ると新芽がとつっ、とつっと出て、春の準備をし、 そうして命が繋がれていくのだと感じて作った作品。
草木染料:柳、クサギの実、ひいらぎ南天
北欧で出会った「浮織」の魅力を引き立てるように、絶妙な匙加減の配色で織り上げた香月美穂子さんの帯は、現代の街並みに相応しい大人の洗練を演出。「浮織」ならではのぷつぷつとした凹凸が楽しく、織表現に愛おしさを感じます。
生地はさらりとした風合いで、袷から単衣まで長く楽しんでいただけます。
品の良い織帯は、小紋や織着物はもちろんのこと、軽めの付下げや江戸小紋をカジュアルにお洒落なワンピース感覚で着こなしたいシーンにもおすすめです。
<香月美穂子 経歴>
1959年 3月愛知県名古屋市生まれ
1981年 共立女子大学文芸学部日本文学科卒
2008年 京都造形芸術大学(現京都芸術大学)大学院芸術研究科(通信・研修生課程)終了
1984年 中村慶子氏(グループ あいまいもこ主宰)に師事
1988年 北欧での夏季織物研修に参加し「浮織」に出会う
1993年 西部工芸展(現西部伝統工芸展)初入選 以後多数
2003年 福岡県展 岩田屋賞
2009年 第44回西部伝統工芸展 福岡三越賞
2014年 第61回日本伝統工芸展初出品初入選
以後 2015年、2018年、2022年、2023年
2015年 第49回日本伝統工芸染織展初出品初入選
以後 2016年、2017年、2018年、2024年、2025年
2018年 第53回西部伝統工芸展 用と美の部・岩田屋三越賞
現在 日本工芸会 西部支部 染織部門所属 正会員