ご注文・お問い合わせはこちら(11:00〜19:00) 03-5524-3222
銀座もとじ
EN

商品詳細

概要

草木染の縞に新たな表現を探求
小倉織ならではの滑らかな質感が心地よい

■「小倉織 遠藤聡子展」
会期:2025年10月10日(金) ~13日(月祝)
>>作品一覧

小倉織を学び、独立して10年の節目に展示ができることを大変嬉しく思います。
日々制作に没頭できるのは、応援してくださる方々のおかげです。
そして染織の師である築城則子先生に心から感謝申し上げます。
自然の風景や生き物、季節の移り変わりから発想して、草木染めの糸を使って縞や絣に表現しました。
銀座でお目にかかれましたら幸いです。
遠藤聡子


小倉織作家 遠藤聡子さんの九寸帯作品のご紹介です。

1988年福岡県北九州市生まれ。幼い頃から伝統工芸に興味があり、学生時代に地元に伝わる「小倉織」の存在を知り、大学卒業後より小倉織の第一人者である築城則子さんに師事。中学の非常勤講師を務めながら修業を重ねられ、2015年に独立されました。

縞のみの平織が主流だった小倉織に「絣」を取り入れることで、凛とした強さの中に柔らかな印象をもたらす新たな縞模様の表現も探求されています。築城則子さんの精神と手技を受け継ぎ、草木から丁寧に抽出された透明感のある色彩とハイセンスな色の組み合わせにより、小倉織に新たな風を吹き込まれています。


【作品についてのコメント】
■九寸帯「脈(みゃく) 」
「山脈や水脈、脈拍など多岐に渡って使われる脈の字に前々から縞の雰囲気がしていました。梅から染めた美しいピンク色に合い、一定のリズムを感じられるデザインを目指しました。」
※草木染料:梅、桜、藍+エンジュ、紫根


小倉織について
小倉織(こくらおり)とは、江戸時代の豊前小倉藩(現在の福岡県北九州市)に人気を博した縦縞の柄が特徴の、良質な生綿の糸を撚り合わせて織られた大変丈夫で上質な木綿の織物です。
江戸時代に盛んに織られ、武士の袴や帯として人気を博していた小倉織は、幕末の戦乱の中で生産者たちが離散し、衰微していきました。明治26年頃になると、再び小倉織の人気が高まりはじめ、その丈夫さを活かして、学生服の布地として、再び大変な人気を得るようになりました。しかし、手間とコストのかかる手工業である小倉織は、1901年(明治34年)に起こった金融恐慌の余波などにより大正期に入ってから再び衰微し、その後、昭和初期には小倉織は途絶えてしまったのです。
築城則子さんが染織の勉強のためにあちこちの骨董屋さんに通っていた時、北九州市内の骨董店で見たこともない古い小さな布に出会いました。その布は、しっとりとした手触りをしており、縞模様で、木綿の生地でありながら絹のようにも思える光沢を放っていました。その布が、小倉織。経糸に色の濃淡でくっきりとした縞模様が浮かび上がる小倉織のなめし革のような質感、光沢感、丈夫さ。この織をぜひ復元させたいと思い、研究を重ね、1984年(昭和59年)、築城則子さんがその復元を果たされました。


遠藤聡子さん 年譜
1988年 福岡県北九州市生まれ
2011年 福岡教育大学教育学部中等美術科卒業後、築城則子氏主宰”遊生染織工房”にて小倉織を学ぶ
2015年 遊生染織工房を退職 北九州市にて工房を開き、個人で制作をはじめる

出品歴など
2016年 第72回福岡県美術展覧会/福岡県文化財団賞受賞(小倉織絣入帯「夜桜」)
2017年 第52回西部伝統工芸展 初入選
2017年 第73回福岡県美術展覧会/朝日新聞社賞受賞(小倉織絣入帯「涙」)
2018年 第52回伝統工芸染織展 初入選
2018年 第53回西部伝統工芸展/KAB熊本朝日放送賞受賞(小倉織絣入帯「牡丹雪」)
2019年 第54回西部伝統工芸展/朝日カルチャーセンター賞受賞(小倉織絣入帯「山鳴」)
2020年 第54回伝統工芸染織展/日本経済新聞社賞受賞(小倉織絣入帯「鉄の音」)
2021年 第55回西部伝統工芸展/奨励賞(小倉織帯「郷愁」)
2022年 第59回伝統工芸展初入選
2025年 第59回日本伝統工芸染織展/奨励賞・山陽新聞社賞(小倉織絣入帯「嘴」)

【作家産地】「遠藤聡子」記事/作品一覧

素材
綿
ピンク、藤紫、緑、白茶
仕立て
性別
女性
柄付
全通
納期
約15日

提供

商品番号: 1310313474
【10月 遠藤聡子展】
小倉織 木綿 九寸名古屋帯 草木染「脈」
遠藤聡子
お仕立て有り価格(税込):
通常価格: 620,000円
お仕立て無し価格(税込):
通常価格: 603,000円
手元確認サービスとは
※1点限りのため、先着順にご紹介させていただきます。売り切れの際はご容赦ください。

その他の商品