「更紗展 ~インドから世界へ 世界を魅了した染めの美~」
会期:2026年9月25日(金)~27日(日)
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インドの代表的な染織品である更紗。生命の樹や草花、鳥獣を描いた異国情緒あふれる文様は海を渡り、日本へもたらされました。 大名や茶人に愛され、やがて日本独自の美意識と融合し『和更紗』として発展。江戸の暮らしを彩った更紗の歴史と、現代へ受け継がれる染めの美をご紹介いたします。
更紗の小紋のご紹介です。
こちらは「彦根更紗」からアレンジしたデザインです。
彦根更紗(ひこねさらさ)とは、江戸時代に彦根藩主・井伊家に伝来した古渡り更紗のコレクションを指します。井伊家には約450枚もの更紗裂が伝わり、その内容はインド国内向け・ペルシャ向け・東南アジア向け・ヨーロッパ向けなど多岐にわたり、世界的にも屈指の規模と質を誇ります。
彦根更紗の特徴として、日本市場向けに製作されたと考えられる文様が多く含まれる点が挙げられます。扇手・巴・菊・紋散らしなど、日本的な意匠を取り入れつつ、インド更紗特有の鮮やかな色彩と異国情緒を兼ね備えています。これらは当時の日本人の美意識に合わせて染められた特別な更紗であり、茶道具の包布や仕覆、小袖、帯などに仕立てられ珍重されました。
染色技法には、媒染による発色の変化や、ろうけつ染めによる防染など、インド更紗特有の高度な技術が用いられています。茜・藍・黄などの天然染料が鮮やかに発色し、洗っても色落ちしない堅牢さを持つことも魅力です。
今日、彦根更紗は「更紗の宝箱」とも称され、日本に伝来した古渡り更紗の代表的コレクションとして高く評価されています。
こちらは、その「彦根更紗」の更紗柄からアレンジしたデザインで、たっぷりと大ぶりな唐花模様が華やかな一枚。
落ち着いた朱地に、白や緑、薄茶のあたたかみのある配色で、金彩の輪郭も添えられて、おおらかな明るさが印象的です。着物としてはもちんのこと、羽織やコートにされても素敵です。
更紗の趣味的な雰囲気は、洋装と集うシーンにもおすすめです。
ギャラリー巡りや趣味の集まり、食事会へいかがでしょうか。