こちららの帯留「旅は道連れ」は、マドモアゼル・ユリアさんの初単著「きもののとりこ」(世界文化社/2025年12月発売)84-85ページに掲載されました。
書籍では、銀座もとじも取り上げていただき、店主 泉二啓太とは世代も近く、きもの文化にまつわる探求を一緒にする仲間とご紹介くださっています。
こちらは、ユリアさんが銀座もとじで求めた愛用の帯留として掲載されています。
【ご注文方法】
別注にて承ります
納期:約1か月(年末年始含む場合約1か月半)
価格:19,800円(税込み)
《84ページ誌面より》
「おもしろ柄でつくる『物語』」
私だけの「東海道中膝栗毛」
「東海道五十三次を題材としたきものは以外と多く、江戸情緒や旅気分をかき立てられます。五十三次の風景を緻密に描いた小紋に、『銀座もとじ』で求めた”弥次さん、喜多さん”の楽し気な後ろ姿をかたどった帯留を合わせて。」
銀線細工作家 松原智仁さんの帯留作品のご紹介です。
伝統的な線細工(filigree)の技法を軸に、ねじる、切る、曲げる、つなげる、を繰り返して生み出された小さな世界。現代感覚と創造力が抜群で、粋になり過ぎないのがコレクションしたくなる秘訣です。
繊細な縄目は銀線細工独特の表情で、0.1~0.3mmの極細い銀線を2本縒り合わせた縄状の線を重ねることで生み出される伝統的な技法です。
こちらは「旅は道連れ」と題された、物語性豊かなデザイン。大人の遊び心たっぷりの物語のある装いにいかがでしょうか。
※サブ画像に3作品ありますが、「旅は道連れ」のみのご案内画面となります
松原智仁さんについて
独学で彫金を始め、ジュエリーやアパレルブランドの商品を受託製造しながら技術を磨く。その後、セレクトショップにて帯留販売したのを機に、帯留制作をスタート。
2008年にアトリエを設立、2011年に「tomohito matsubara」のブランド名でジュエリーラインを発表以後、百貨店やギャラリー、セレクトショップなどで商品を販売しながら、東京、京都、ミラノなどで展示会を重ねる。
銀線細工とは
銀を細くワイヤー状にしたもの=銀線を、模様をかたどりながら巻き上げ、溶接して造形を完成させる「銀線細工」。英語ではフィリグリー(filigree)と呼ばれ、古代エジプト文明の遺跡から出てきたという記録もあるほど、古くから伝わる技法です。 日本では1500年代に、長崎県・平戸から持ち込まれたと言われており、その後平戸藩の江戸屋敷の近所に秋田藩屋敷があったご縁で技法が伝播。秋田県に銀山があったことから銀線細工が発展したとされ、今でも秋田県の県指定の伝統的工芸品となっています。