■「男の粋は羽織の裏
~ 片岡鶴太郎、男の粋を描く~」《終了しました》
会期:2023年10月12日(木)~18日(水)
トーク:14日(土) 片岡鶴太郎氏×生駒暉夫氏×店主 泉二
>>催事詳細はこちら
俳優やエンターテーナーのみならず、画家としても活躍
する片岡鶴太郎氏。
力強く且つ、繊細に描き出された墨彩画は、絵と書の融合によって、
語りかけてくるような躍動感で観る者に深い感動を与えます。
見えないところにこそ、密かにこだわりを持つ男の美学“ 裏勝り(うらまさり)”。
今回、初めて手掛けた羽織の裏地「額裏」限定15 枚を特別展示いたします。
この機会に、片岡氏が描き上げる粋の世界を新作の羽織地と共にご覧ください。
コーディネートについて
【片岡鶴太郎】額裏「不動明王」パワフルに
力強い「不動明王」の額裏に負けないように、コーディネートもパワフルに。
山岸幸一さんの草木染の力のある紬に、抑揚豊かなかご絞染の羽織を重ねた落ち着いた大人の装いに、赤入りの組紐角帯を重ねて印象的に仕上げました。
ここぞという勝負の日、華やかな正月やパーティーシーンへ。
【作家コメント】
額裏「不動明王」
邪悪なものを振り払い、御守りしてくれる、私の守り神。
『不動明王』
【作品のポイント】
①片岡鶴太郎氏の唯一無二の世界観
片岡氏は、自然や動物、人物などさまざまなモチーフを墨彩画で、墨のにじみや筆のタッチを駆使し、力強く且つ、繊細に描き出します。また、絵と書の融合によって、作品に物語性や詩的な要素が加わり、 語りかけてくるような躍動感 で 観る者に深い感動を与える独創的な世界観が魅力です。
②男性のダンディズム「裏勝り」
江戸時代、幕府が奢侈(しゃし)禁止令を出したことで、表立っては派手な着物を着ることができなかった町人たちは、見えない額裏(羽織の裏地)に豪華な絵柄を付け、その人ならではの遊び心を表現し、競い合ったと言われています。
見えないところにこそ、密かにこだわりを持つ男の美学。ダンディズムにも通じる美意識を着物の世界では「裏勝り(うらまさり)」と言います。
③纏えるアート作品
美術館に展示されるレベルの作品を纏うことで、作家のメッセージや想いを身近に感じ、作品との深いつながりが生まれる特別な体験を味わうことができます。そして、装いの中にアートを取り入れることで、自身の個性を輝かせ、自己表現の幅が広がります。
片岡鶴太郎氏の唯一無二の世界観が大人の遊び心を満たす額裏。羽織の裏地として装うのはもちろんのこと、額に入れて飾るなど、アートコレクションの一つとして生活の中に芸術作品を取り入れて、豊かな人生を楽しみませんか。
片岡鶴太郎さんについて
1954年東京西日暮里生まれ。
1972年片岡鶴八師匠に弟子入り。 3年後、東宝名人会、浅草演芸場に出演。その後、バラエティー番組を足掛かりに広く大衆の人気者となる。目下は幅広いキャラクターを演じられる役者として、ドラマ、映画、演劇に活躍中で、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめとし、数多くの賞を受賞。
また芸術家としての一面も持ち、画家としては、1995 年に東京にて初の絵画展「とんぼのように」を開催。2001 年には、初の海外個展をパリにて開催、好評を博す。2015 年、書の芥川賞と言われる「第十回手島右卿賞」を受賞。
芸人にとどまらず、俳優、画家、プロボクサー、ヨーギーと多方面で活躍中。