締め心地の良さが人気の博多織の角帯のご紹介です。
こちらは、絹80%、麻20%で織り上げたさらりとした風合いのお品です。
着用時の透け感はありませんので、盛夏から単衣を中心に、お好みで通年に楽しんでいただいてもよろしいかと思います。
柄行は表裏リバーシブルで、1本で2柄楽しめるのも大きな魅力です。
片面は、濃紺地に青、ねず濃淡の存在感のある変り縞模様。もう片面は、紺地に青のシンプルな縞模様で、どちらも使い勝手が良さそうです。
ベーシックカラーの紺系ですので、男性のワードローブになじみがよく、一本お持ちですととても重宝いただけることでしょう。
紬、小紋、お召、夏は浴衣に。
きりっと品の良い縞模様は、袴下の角帯としてもおさまりがよくおすすめです。
「博多織」について
博多献上の献上帯という名称は、慶長5年(1600年)福岡・筑前を領有していた黒田長政(黒田官兵衛の息子)が、幕府への献上品として博多織を送ったことに由来します。 仏具の独鈷と華皿を図案化した2種類の文様と、両子持縞と中子持縞の2種類の縞を合わせた柄を献上柄といい、両子持縞は親子縞、中子持縞は孝行縞と呼ばれることから、幕府への忠誠を示すもとして献上品や縁起物に重宝されました。 たくさんの細い経糸に太い緯糸を強くしっかりと打ち込み、主に経糸を浮かせて柄を織り出すのが特徴です。