【「月子龍郷」の特別な物語】
こちらの「月子龍郷」は、月子さんという小学校4年生の児童が描いた図案を基に制作されたものです。
2021年の本場奄美大島紬原画コンテストで入選、反物に制作され、さらにその製品化コンテストにてなんと最優秀賞に輝いた作品です。
原画コンテストの応募は164点(うち児童34点)、9点が入選。児童作品の入選は月子さんお一人だったそう。審査員の方は、審査後に児童作品と知って驚かれたそうです。
伝統的な龍郷柄にアレンジを加えて、ヒガンザクラの模様をあしらった、特別な想いのこもったデザインです。
大島紬の原点と言われる古典柄「龍郷(たつごう)」。
この柄は、江戸末期に薩摩藩から「奄美大島を一番良く表現した大島紬を献上せよ」との命が下り、図案師が月夜に庭を眺めていた時にたまたま一匹の金ハブが月の光で背模様をキラキラと輝かせながら青々とした蘇鉄の葉に乗り移ろうとしたその一瞬の神秘的な美しさを図案化したことから始まっています。
その後これが評判となり、村人たちが競って「ハブの背模様」と「ソテツの葉」を図案化し、さらにそこに奄美大島の美しい自然の風土を抽象的に加えて泥染め大島紬を作り続けました。1907年頃に、この泥染め大島紬は作られていた村の名前から「龍郷柄」と名付けられました。
「龍郷柄」は柄の大きさや色差しで印象が変わりますので、お気に入りを見つける楽しさがあります。 風格のある佇まいでファンの多い伝統柄ですが、現代ではきりっとシャープな幾何学柄としてモダンな着こなしにも人気の柄です。
「龍郷柄」についてはぜひこちらもお読みください
>>【和織物語】「大島紬の歴史を辿る」~龍郷柄・秋名バラ柄・西郷柄~
「銀座もとじ」と「大島紬」について
創業者 泉二弘明は大島紬の故郷、奄美大島出身です。 銀座もとじがプロデュースする純国産絹「プラチナボーイ」を使用した『オリジナル大島紬』をはじめ、厳選した『銀座もとじセレクト大島紬』をご用意し、現代の街並みに似合うお洒落な大島紬スタイルをご提案します。
【銀座もとじの挑戦】「大島紬」
【作家産地】「大島紬」