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《『趣味どきっ!』でも着用》2021年、店主 泉二啓太が最も着た着物7選!

2021年、店主 泉二啓太が最も着た着物7選!

ファッション全般が好きな店主 泉二啓太が、 今年最も着る機会の多かった着物をピックアップいたしました。
洋服にはない風合いや生地感、手仕事の温もりや、纏うたびに思い浮かぶ産地の物語。「布としての魅力」に溢れた着物とともに過ごした一年でした。
着物を日々の暮らしに取り入れたいとお考えの皆様にとって、都市生活の中で楽しむ「リアルクローズとしての着物」の一つの参考事例になれば幸いです。

【結城紬】
「着ていると心が落ち着くんです」

【結城紬】「着ていると心が落ち着くんです」
結城紬の老舗「奥順」社長・奥澤順之さんと
きもの:
結城紬 羽織:お召 羽織紐:奥村公規 兵庫鎖

結城紬はファンが多く魅力はたくさんありますが、僕はこの素材感が好きです。真綿から手紡ぎした糸独特の、素朴な凹凸のある布の表情は、見ていてとても落ち着きます。なぜだろうと考えてみたのですが、日本人が「和紙」を見て癒される感覚に近いかもしれません。便利でインスタントな時代だからこそ、手仕事の温かみが心に沁み込むように思います。
結城紬を着て思うのは、とにかく軽い!地機(じばた)は特に軽いと感じます。着心地が良くて、つい着る機会が多くなりますね。

【結城紬】「着ていると心が落ち着くんです」
きもの:結城紬 角帯:織楽浅野泉二啓太インスタグラムより)

結城紬について

【丹波布】
「着るたびに好きになる、育てる着物」

【丹波布】「着るたびに好きになる、育てる着物」
きもの:丹波布 格子 角帯:紙布
撮影:齋藤幹朗 写真提供:NHK出版

僕のインスタグラムをご覧の方はご存知だと思いますが、今年は丹波布の着物を本当にたくさん着ました。
そして着るごとに、丹波布は「着て育てる」着物だと感じます。 手紡ぎの木綿糸で織られているので、糸自体に遊びがあるせい?とも思うのですが、着るほどに体に沿って馴染んできます。
気軽に着られて身も心もほっこりとリラックスしますし、 「つまみ糸」と呼ばれる横糸にほんの少し織り込まれている絹糸が、光の加減でキラッと光って見えることがあって、その瞬間がたまらなく好きです。 ざっくりとしたカジュアルな着物なので、僕はいつも着流しで着ています。 来年はお気に入りの下駄を合わせて居酒屋にでも行きたいですね。


(泉二啓太インスタグラムより)

丹波布について

【江戸小紋】
「パワーをもらえる勝負着物」

【江戸小紋】「パワーをもらえる勝負着物」
きもの:藍田正雄作 江戸小紋 毛万筋
撮影:齋藤幹朗 写真提供:NHK出版

僕にとっての勝負着物は、江戸小紋。中でも、江戸小紋師の故・藍田正雄さんが染めた毛万筋の江戸小紋には、藍田先生のパワーが宿っている気がして、講演会やトークショー、テレビの生放送など、気合いを入れたい時に身につけています。
着物業界に入って間もない頃、藍田先生が「金は錆びない」という言葉を教えてくれました。「本物の仕事をずっとやり続けていれば、必ず認めてくれる人がいる」・・・この江戸小紋を着るたびに、藍田先生との時間が蘇ってきます。
一枚の着物には、出来上がるまでに作り手の物語が詰まっていますし、そこにさらに着る方の物語が重なっていきます。「この着物を着ると元気になる」そういう一枚に出会えたら幸せですよね。
江戸小紋は「やわらかもの」と呼ばれる「染め」の着物で、ドレープ感があって優雅な雰囲気を醸し出せます。紬の着物と比較すると着付けがやや難しいと感じるかもしれませんが、武士の裃に由来するものですし、男の着物の世界に入ったならぜひ楽しんでいただきたいですね。

【江戸小紋】「パワーをもらえる勝負着物」
(泉二啓太インスタグラムより)

江戸小紋について

藍田正雄さんについて

【お召】
「着回し度ナンバーワン!」

【お召】「着回し度ナンバーワン!」
海外出張にも持参し様々なシーンで着用
きもの:風通お召 羽織:無地お召 角帯:織楽浅野

僕にとってお召の着物は、白シャツのような存在です。まずシャツを着て、さてネクタイは、ジャケットは、と選ぶように、コーディネートのベースになるもの。まるで「呉服屋の二代目」の制服であるかのように、日々何の迷いもなく着ています。
帯で表情が変わり、羽織の有無などでカジュアルからセミフォーマルまで、食事やちょっとしたお呼ばれ、会合、どこに着て行っても失礼にならず、これほど守備範囲の広い着物はないように思います。TPO的に何を着たらいいか迷った時も頼りになります。
他の記事でも話していますが、これから着物を始める方には一枚目の着物としてもおすすめです。

『趣味どきっ!』でもご紹介
店主 泉二啓太愛用コレクション

【黄八丈】
「重厚な光沢感は唯一無二」

【黄八丈】「重厚な光沢感は唯一無二」
きもの:黄八丈 縞柄 角帯:織楽浅野
撮影:齋藤幹朗 写真提供:NHK出版

僕がよく着るのは、黄八丈の中でも黒色を主体として作られる黒八丈と呼ばれるものです。
日本の各産地に草木染めの着物がありますが、黄八丈の質感はどれとも違って独特です。地厚で、なめし皮のような重厚な光沢があり、例えば結城紬の「癒される」「ほっこりする」とは対極にあるような、緊張感のある美しさを感じます。
僕のワードローブの中ではややハードな印象の着物で、例えば夜のバーやファッション系のレセプションの装いに選ぶイメージです。シルバー素材の羽織紐とも好相性でよく組み合わせています。

【黄八丈】「重厚な光沢感は唯一無二」
きもの:黄八丈 縞柄 角帯:織楽浅野
泉二啓太インスラグラムより)

黄八丈について

【大島紬】
「春・秋に着たくなります」

【大島紬】「春・秋に着たくなります」
きもの:益田勇吉大島紬 角帯:織楽浅野
(啓太インスラグラムより)

寒さが和らいできた春先、暑さが落ち着いて着た秋口になると、 自然と大島紬が着たくなります。
軽くてさらっとした着心地、少しひんやりとした触感も好きですし、 体のラインがスッキリとするので気持ちが引き締まります。 僕は益田勇吉さんが作る現代的な柄の大島紬をよく着ていますが、 西郷柄などのクラシックな男柄も着てみたいですね。 伝統柄はどんな人にも似合うので、逆に個性を出したり、よりお洒落に見せるのが難しい一面もあります。
大島紬は父の着姿をたくさん見てきましたから、 父とは違う、僕なりの着こなしを追求してみたいと思っています。 あえて「アンサンブル」で、上質な組紐の角帯など合わせてみたいと今は考えています。

大島紬について

益田勇吉さんについて

【長板中形】
「日本の夏を満喫できます」

【長板中形】「日本の夏を満喫できます」
きもの:松原伸生作 長板中形 角帯:藤布
(泉二啓太インスラグラムより)

日本の夏が来る!と感じさせてくれるのが、この藍染めの綿着物、松原伸生さんの長板中形です。
全体的に藍色が多いものは初夏の5月下旬くらいから着はじめて、白場が多いものはより涼感が出るので盛夏に着ています。 帯は藤布、芭蕉布、紙布など植物繊維で織られた自然布の角帯をよく合わせます。中でも藤布の帯はほんのり紫がかったような灰帯びた生成り色が、藍色に馴染むのでよく締めています。
松原伸生さんは僕にとっては兄のような存在で、藍田正雄さんの江戸小紋を着た時と同様に、この長板中形を着ると力が漲ってきますし、何よりも店でも街でも褒められます。
長板中形は江戸時代の浴衣がルーツですから、下駄を履いてビアホールにでも行きたいですね。

【長板中形】「日本の夏を満喫できます」
きもの:松原伸生作 長板中形
(泉二啓太インスラグラムより)

【長板中形】「日本の夏を満喫できます」
毎年8月に開催の「浴衣で銀ぶら」では長板中形を着て銀座の街を奔走します

長板中形について

松原伸生さんについて

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