※「邦」の字は正しくは旧字です。
銀座もとじでは、11月22日(金)~24日(日)に「重要無形文化財 友禅 保持者 森口邦彦展」を予定しております。そしてこの度、会期中に2回にわたって森口邦彦先生の特別イベントを開催させていただくことが決定いたしました。
展示会詳細のご案内前ではございますが、またとない機会を逃さずご予定を立てていただくために、先行してお申込み受付を開始いたしました。
ぜひ奮ってお申し込みください。
重要無形文化財 友禅 保持者 森口邦彦展
会期:2024年11月22日(金) ~24日(日)
場所:銀座もとじ 和染、オンラインショップ
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ和織和染 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472
森口邦彦先生 スペシャルトーク
日時:11月23日(土)10~11時
森口邦彦先生×外舘和子先生×泉二啓太
今回あらたに「和織物語」を取材執筆(公開は10月下旬予定)いただいた、多摩美術大学教授の外舘和子先生をお迎えいたします。
店主 泉二は、2022年9月の就任記念パーティーで森口邦彦先生と初対談。今年6月の奄美大島の講演会にも同行させていただきました。
会場:銀座もとじ和染
定員:40名様(無料・要予約)
森口邦彦先生 特別講演会
日時:11月24日(日)10~11時
森口邦彦先生×外舘和子先生
2024年の第58回 日本伝統工芸染織展で鑑審査委員長を務められた多摩美術大学教授・外舘和子先生を聞き手にお迎えした特別講演会です。
※美術・文化を学ばれる学生の皆様もこの機会にぜひご参加ください。
会場:紙パルプ会館 2階フェニックスホール
(東京都中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館 2階)
定員:100名様(無料・要予約)
「きものsalon 2024-25秋冬」誌面で
森口邦彦先生と店主・泉二啓太が
対談させていただきました
「奄美大島に恩返しを」の見出しで始まる対談ページ(50-51ページ)では、6月の講演会や島の人々との交流で感じられたことなども語られています。ぜひ誌面を手にとってご覧ください。
人間国宝 森口邦彦 講演会
「未来を描く」
森口邦彦氏の父であり人間国宝・森口華弘氏は奄美大島に滞在し、豊かな自然に触れ躍動感溢れる大島紬を制作しています。邦彦氏自身も、奄美大島の若者たちに自らの経験と体験で得た「自分が住む土地の豊かさを知ることは、人生の生きる力となり、創造力となり、宝ものとなる」という思いを伝えます。
世界のすべての陸地は海に囲まれていて、世界遺産に認定された奄美大島は正に私たち一人ひとりが守り伝えていくべき人類共通の遺産です。私たちは生まれ育った場所があるからこそ、自らの生きる場を捉える確かなまなざしを取り戻し、未来を思い描くための大切な「道しるべ」として心に地図を持つことができるのではないでしょうか。
我が国には、世界に卓越する工芸の伝統があります。伝統は、時代の中で生きて流れているもので、永遠に変わらない本質を持ちながら、一瞬もとどまることのないのが本来の姿であります。そこに従事する人間は先人、父祖から受け継いだ優れた技術を一層錬磨するとともに、今日の生活に即した新しいものを築き上げることが課せられます。
森口邦彦氏の父であり人間国宝・森口華弘氏は奄美大島に滞在し、豊かな自然に触れ躍動感溢れる大島紬を制作しています。邦彦氏自身も、奄美大島の若者たちに自らの経験と体験で得た「自分が住む土地の豊かさを知ることは、人生の生きる力となり、創造力となり、宝ものとなる」という思いを伝えます。
主催:株式会社 銀座もとじ
後援:奄美市・奄美市教育委員会・龍郷町・龍郷町教育委員会・株式会社 南海日日新聞社・株式会社 奄美新聞社・本場奄美大島紬協同組合
視覚の冒険―森口邦彦の錯視的抽象の友禅(2019年)|和織物語
多摩美術大学教授 外舘和子先生に取材執筆いただきました。全文公開しておりますので、ぜひご覧ください。
森口邦彦氏プロフィール
1941年京都市生まれ。1963年に京都市立美術大学(現・ 京都市立芸術大学)日本画科を卒業後、渡仏。パリ国立高等装飾美術学校でグラフィックデザインを学び、1966年卒業。帰国後、『友禅』重要無形文化財保持者(人間国宝)であった父・森口華弘氏の下で友禅技法を学ぶ。1988年仏政府レジオン・ドヌール芸術文芸 シュヴァリエ章受章、2001年紫綬褒章受章、2007年『友禅』重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定、2013年旭日中綬章受賞、2020年文化功労者に選定、2021年仏政府レジオン・ドヌール・コマンドゥール章受章。
父・華弘氏が花鳥風月の古典美をモチーフにした作風であるのに対し、幾何学模様を配したグラフィカルな表現を極める。作品はV&A博物館、NYメトロポリタン美術館をはじめとする世界の主要美術館に所蔵されるなど、海外でも高く評価されている。
1941年 京都市生まれ
1963年 京都市立美術大学日本画科卒業、フランス政府給費留学生として渡仏
1966年 パリ国立高等装飾美術学校卒業
1967年 父・森口華弘のもとで友禅に従事し始める
1969年 第6回日本染織展にて文化庁長官賞
第16回日本伝統工芸展にてNHK会長賞
2001年 紫綬褒章受章
2007年 重要無形文化財「友禅」保持者に認定
2013年 旭日中綬章受賞
2016年 「森口邦彦-隠された秩序」展(パリ日本文化会館・国際交流基金)
2020年 「人間国宝 森口邦彦 友禅/デザインー交差する自由へのまなざし」(京都国立近代美術館)
2020年 文化功労者に選定
2020年 フランス共和国 レジオン・ドヌール・コマンドゥール章受章