生駒暉夫さんからのメッセージ

私の友禅という仕事は柄を描きますので、訪問着や帯の制作が多く女性の着物の注文が主流でした。

初めて男性の羽裏の注文をいただいた時、その頃の私は龍・寅・鷹などのイメージしかありませんでした。御店にてお客様との打ち合わせで感じましたのは、携わっているお仕事や趣味関連のこだわりの柄が多く、お客様だけのオンリーワンの世界です。
中には驚くような柄も多く、こんなイメージのものは出来ますかと、直球で投げてこられますので、私もプロ意識を触発され、正にお客様との真剣勝負となります。

かなり難しい注文もありますが、それも楽しみながら全力で取り組んでおります。様々な経験から、私の創造力、技術の引き出しの幅を広げていただけた事に感謝しております。気が付けば今までに羽裏を46枚も描かせていただき驚いております。

作り手としての喜びは納品の時、お客様の笑顔が溢れた瞬間は最高の幸せを感じます。このような仕事ができるのは、「銀座もとじ」さんのお客様とスタッフの皆さまとの信頼関係があり、常日頃のコミュニケーションがあっての事だと思います。
これからもこのような繋がりに感謝し、今まで以上に発展して行けましたら幸いです。

令和2年4月18日
生駒暉夫


2019年トーク会にて、左から店主・泉二、外舘和子さん、生駒暉夫さん。
40周年記念作品 プラチナボーイ 東京友禅 訪問着「囲い」

生駒暉夫さんのご紹介

長野県佐久市生まれ、建具職人の父のもと、四人兄弟の次男として育ちます。
高校卒業後、都内の呉服会社に就職、以後12年間デザインに従事しながら、夜は武蔵野美術専門学校でデッサンや造形の基礎を学び昼夜研鑽を積み重ねます。
同郷である井原優山氏に月2回、25年間、水墨画を学び、構図、図案、一筆で生命力を描く筆遣いは、一枚の着物をキャンバスとした時に大いに生かされることになります。
30歳、作家として独立、図案から箔置きまで室内でできる作業の全てを一貫して手掛け、友禅ならではの線描の美しさを20色近い色糸目で表現。四季を愛でる作品から話題性や趣味、風習にユーモアを取り入れた作品まで、作品構成も大変豊かです。
後継者育成にも力を注がれ、9人のお弟子さんが独立しています。

令和元年 第53回日本伝統工芸染織展 友禅訪問着「秋風」日本工芸会会長賞
令和2年 第54回日本伝統工芸染織展 友禅訪問着「蒼映」東京都教育委員会賞 
銀座もとじ 和染 2008年初個展、2011、2013、2016、2019年 5回開催

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生駒暉夫作 プラチナボーイ 友禅九寸名古屋帯 「柳」 380,000円
自然のダイナミズムを示す構図と空間-生駒暉夫の友禅

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生駒暉夫さんの工房見学レポート
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