西山英子さんからのメッセージ

私が初めて泉二様のお店に伺ったのは、日本伝統工芸染織展、初入選の際に上京した時です。あの時は上京するのも十数年ぶり、初の憧れの訪店は感動と感動以上の緊張感でいっぱいだった事を思い出します。

しかし、不思議と私には敷居の高い銀座のお店が温かく感じられ、泉二社長様とスタッフ皆様のあたたかな心遣いのお陰だったと思います。翌日、もう一度、染織展を見て帰ろうと思い会場に行った時、偶然にも泉二社長様にお会いして、私の作品を見ていただくことができました。私の作品が銀座の店頭でご紹介される、夢のような出来事、こつこつと織り続けてきて良かったと思いました。更にお客様へと繋げていただき、ご縁に感慨深い思いです。初訪店のあの年は飛躍の忘れられない年となりました。

40周年記念展制作の染料として銀座の柳を我が家へ届けていただきました。九州で銀座の柳を染めるなんて なかなか機会の無い事です。柳の緑葉染は、淡い黄みと灰みを含んだ薄緑色、鉄媒染のグレーとそれに白い色で織ると、染め色から透明感を感じる織り色へと変化、柳染めはとても新鮮でした。
人と人、心と心の繋がり、感謝申し上げます。

令和2年4月17日
西山英子


40周年記念作品
銀座の柳染め 浮織 九寸名古屋帯「風にゆらぐ」

西山英子さんのご紹介

福岡県直方市生まれ。緑深く自然豊かな地で、幼少の頃は陶芸や吹きガラスの工房を遊び場として過ごし、お母様のご友人が筑前織を織られていたことから工芸への興味が芽生えたといいます。高校卒業後、染織を学ぶために福岡女子短期大学(染織課程)に進みます。卒業後、更なる学びと織物教室に通い、ここで生涯の師となる中村慶子氏に出会います。織物教室卒業後は中村氏が主宰されるグループ「あいまいもこ」に在籍し師事。組織織、草木染め、糸の素材、手紡ぎについて学ばれ、同志である香月美穂子さんが北欧から持ち帰られた一冊の本に感化され浮き織りに本格的に取り組まれます。40年、直向きに染め織りと向き合い、丁寧に懸命に作品制作に挑んでいます。
銀座もとじ和染 2020年 40周年記念展出品

昭和63年 西部伝統工芸展初入選 以後、入選多数
平成30年 第52回日本伝統工芸染織展 浮織帯「黄鳳」初入選
平成30年 第53回西部伝統工芸展 浮織帯「探梅」朝日カルチャーセンター賞受賞

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