家族で迎える七五三
-七歳の事例-
子供が生まれてから、節目の大切さをより感じるようになりました。親として、しっかり祝ってあげたい、子供が成長した時に、楽しい思い出として思い出してくれたらと思っています。
子育てでお忙しい日常をお過ごしの方も多いかと思いますが、大切なお祝いのお手伝いができましたら幸いです。
娘の掛け着
生まれたばかりの赤ちゃんは白い絹がよく似合います。赤ちゃんだからこそ、真っ白な掛け着を着せたいと思っていました。
※掛け着・・・お宮参りの際に、抱っこされた赤ちゃんを覆うように掛ける祝い着のこと。
純国産絹であるプラチナボーイの白生地を掛け着にするのは、正直値段が高い!と思ってしまいましたが、掛け着として着用した後も裁断せずに3歳の祝い着にでき、7歳では色を染めて、十三参り、さらには大人の色無地としても着ることができる。正に、子どもの人生を共に歩む一枚になるという、両親や祖父母から、大切な子供への「ストーリーのあるプレゼント」に魅力を感じ、義母に相談しつくることを決めました。
※十三参り・・・数え年で13歳になった子供が健康に育ったことを祝う伝統行事のこと。
3歳の祝い着
3年後、その掛け着を3歳の祝い着にしました。大きな仕立て替えはないのですが、掛け着は袖口が袖下まで開いているため、そのままでは着ることができません。袖下を縫い、丸みをつけるのと、着せやすいように娘の身体にあわせて肩揚げと腰上げをしていただきました。
また、可愛らしい色のつまみ細工をお袖と左胸、前身頃、後身頃にたっぷりとつけていただきました。つまみ細工はお子さまのお好きな色やデザインをお選びいただけます。
7歳の祝い着
そして今回の7歳。まずは3歳の祝い着を一度解いて洗い張りをし、1枚の白生地に戻します。
(上写真)三歳の祝い着を解いて縫い合わせた白生地。洗い張りすることで新品と同じような一枚の反物に戻す。
その後、娘と一緒に色選びと、着物に合わせる帯や小物類を決めました。7歳にもなると好みもはっきりとして、自分で「この色がいい!」と。真剣に選ぶ眼差しに成長を感じ、嬉しくなりました。
3歳の時と同様、娘の身体に合わせて肩揚げをしていただきました。
※納期の目安は、生地染め+お仕立てで約2か月程度です。(お急ぎの場合はご相談ください)
プラチナボーイの白生地を別染めした着物に丸帯を合わせ、華やかな変わり結びに。
プラチナボーイの白生地は発色がよいので、いい色に染め上がりました。
私のコーディネート
着用しているお着物と帯は夫のご両親から贈っていただきました。選ぶ時は、義母と一緒に。
人間国宝・福田喜重さんの訪問着は、年齢を重ねて着用する毎にその美しさに、「ああ、いいお品を選んでいただいてよかった!」と感じます。
写真に映った時の暈し色の美しさ、臨場感溢れるやわらかな表情は唯一無二。 人間国宝・北村武資先生の袋帯は、締める度に自分の格を上げてくれるような喜びを感じます。
子どもの節目のイベントではどうしても子どもの装いにばかり気がいってしまい、自分のことは後回しになりがちです。とっておきの1セットがあると安心です。
お子様の装いはもちろんですが、お父さまお母さまもお子様の節目をきっかけにご検討されてみてはいかがでしょうか。
私の幼少期の七五三
私は3姉妹でしたので、着物好きの祖母が七五三の時に3人揃って着物を着せてくれたのを覚えています。
3歳の祝い着は、実は私も真っ白な着物でした。偶然にも私と娘、似た着物、なんだか嬉しいです。
撮影:井上ユリ
ヘアメイク:益江みき
協力:銀座あけぼの
家族で迎える七五三
-3歳の事例-
家族で迎える七五三
-5歳の事例-
お子様の健やかな成長を祝し、これからの幸せを願う七五三。それぞれの年齢に相応しい、晴れやかな装いをご用意いたします。
心豊かに家族で迎える 銀座もとじの七五三
会期:2025年7月1日(火)~7月27日(日)
場所:銀座もとじ和織・和染、オンラインショップ
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ和織・和染(女性のきもの)03-3538-7878
フォームでのお問合せはこちら
毎週末「七五三相談会」を開催
コーディネートやお誂え、お仕立て替え等、この秋のお祝いはもちろん、来年や数年後のご予定に向けたご相談も承ります。
開催日程:
以下日程の各日11時半~、14時~、16時~
7/5(土)6(日)、12(土)13(日)、19(土)20(日)21(月祝)、26(土)27(日)
※これ以外の時間帯や平日のご相談も承りますので、ご希望日時をお申し付けください。
ご相談内容例:
・ご予算内でコーディネート
・譲り受けた祝い着を小物で現代的にアップデート
・大人の小紋の反物を、将来的に成人の着物に仕立て替えることを想定して、七歳・十三参りの祝い着にお仕立て
・譲り受けた帯や着物を祝い着に仕立て替え
・プラチナボーイの白生地からお誂え
・友禅作家によるオリジナル図案からの特別誂え
・大島紬や結城紬で誂える特別な祝い着
・付添いのご家族の装いについて など