《3分で解説》「履物 関づか展」5つのおすすめポイント
2022年4月15日(金)~17日(日)開催の「履物 関づか展~微笑みに出会える履物~」に向けて、おすすめポイントをわかりやすくご紹介します。
※ご来店なしでもお誂えいただけます。
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【目次】
おすすめ① フォルムや色使い、現代的な美意識
おすすめ② 徹底した素材へのこだわり
おすすめ③ 細やかな採寸による極上の履き心地
おすすめ④ 「銀座もとじ×履物 関づか」コラボ鼻緒
おすすめ⑤ 2022年秋冬パリコレクションでも注目
おすすめ①
フォルムや色使い、現代的な美意識
軽く、歩きやすく、デザインは潔くシンプルでありながら、普遍的な美しさに魅了される関づかさんの草履や下駄。京都・祇園の老舗履物匠で学んだ伝統を礎に、現代のファッション感覚を融合させた唯一無二の履物を作られています。洗練されたフォルムと色使いは、履いても脱いでもスタイリッシュな雰囲気を醸しだします。
『僕の履物へのアプローチは機能美です。用の美とも言いますし、柳(柳宗悦)が言った用即美とも似ています。履物はあくまでも履かれて、使用されるもの。その中での美しさを求めて作っています』
(不易流行―ゆりあときもの―vol.13「履物のお話」より)
コラム(不易流行―ゆりあときもの―vol.13「履物のお話」)では、関塚真司さん、マドモアゼルユリアさん、二代目・泉二啓太の三人が「履物 関づか」の履物を履いて、はきもの資料館や尾道へ。
木材倉庫を改装した空間に〈履物 関づか〉とギャラリー〈岩倉 AA〉が併設され、細部まで関塚さんのセンスが感じられる。
おすすめ②
徹底した素材へのこだわり
伝統的な素材から最先端の素材までをフラットに吟味し、現代のライフスタイルの中で履物に求められる機能美を突き詰めた上で最適な素材を選択。美しさと履き心地の両面から、見えない部分まで素材にこだわっています。
入手できる限りの鼻緒を分解し内部構造を根本から研究したり、鼻緒用の高品質な麻紐を求めて八坂神社のしめ縄職人へアプローチしたり、と理想と哲学を込めた一足のためにあらゆる努力を惜しまないことが、極上の履き心地を生みだしています。
素材へのこだわり一例
・鼻緒の芯縄は「国産の本麻縄」
・鼻緒の中綿は上質な「100%コットン」
・草履台には「一枚板のコルク」を使用
・美しく履き心地の良い「スペイン産シープレザー」
・アスファルトや濡れた路面に強い「ビブラムソール」
・耐久性に富みお手入れしやすい「ウルトラスエード」
※こだわりの理由は、このページ下部よりご覧ください。
おすすめ③
細やかな採寸による極上の履き心地
一般的に、お誂え用の草履台は前方に1つ、後方に2つの穴が開いていますが、関づかさんの草履台には穴がありません。それは、ひとり一人の足を採寸して最適な場所に穴をあけるためです。
左右の足長の差異、甲の高さ、足幅の広さ等に合わせて穴の位置を決め、また鼻緒を足の形に添ってカーブさせるなど細やかな調整を行うことで、鼻緒がしっかりと足の甲をホールドし、足が吸い付くような抜群のフィット感を実現します。
また「かかとを出して粋に」等お好みのサイズ感がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
(左)鼻緒を一点一点調整しホールド感に優れた草履に。(右)右の鼻緒がカーブさせる前、左がカーブさせた後。
納品までサポート
本催事での受注分は7月23日(土)・24日(日)に納品日を設けており、京都より関塚さんにお越しいただきフィッティング確認を行います。
おすすめ④
「銀座もとじ×履物 関づか」コラボ鼻緒
今回は特別に「銀座もとじ×履物 関づか」のコラボレーション企画として、プラチナボーイと丹波布を用いた鼻緒を制作。 他では作ることのできないお誂えをお楽しみいただけます。
銀座もとじがプロデュースする純国産絹・プラチナボーイの絹布で作った鼻緒の組み合わせ例。研ぎ澄まされたシンプルモダンな雰囲気に。
民藝運動の祖・柳宗悦が愛したことでも知られる丹波布を用いた鼻緒の組み合わせ例。カジュアルな装いの足元を愛らしく。
おすすめ⑤
2022年秋冬パリコレクションでも注目
「履物 関づか」は2020年のオープン以降、業界内外から注目を集め和洋の垣根を超えたコラボレーションを行ってきました。先日発表された2022年秋冬パリコレクションでは「マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)」とタッグを組んだ履物が足元を彩り話題を集めています。
※ファッションプレスサイト中ほどの写真で紹介されています。上記リンクよりご覧いただけます。
「履物 関づか」素材へのこだわり一例
◎鼻緒の芯縄は「国産の本麻縄」
鼻緒と台を繋ぐ芯縄は、履き心地の生命線ともなる重要な素材。現在市場に出回っている草履のほとんどが安価なナイロン麻を使用しているそうですが、関づかさんは国産の大麻(オオアサ)にこだわっています。
ナイロン麻は負荷がかかると切れずに伸びてしまう。芯縄が伸びるということは、鼻緒が緩むということであり、それでは足を計測して作っても意味がない。天然素材の本麻は一度結べば緩むことなく、フィット感を持続できるのだそうです。
国内唯一の麻紐の工房が生産中止となり、入手が困難を極める中で関づかさんが辿りついたのはなんと八坂神社のしめ縄職人さん。交渉の末、「職人人生で最も細い縄」を制作していただけることになったそうです。また、鼻緒の中を通る部分は紐の撚りを無くして平らにし、足に当たっても痛くないよう配慮しています。
◎鼻緒の中綿は上質な「100%コットン」
国内で仕入れた繊維の揃った良質なコットンを使用し、鼻緒の足あたりをなめらかにしています。
◎草履台には「一枚板のコルク」を使用
草履台の軽さは疲れにくさにつながります。一般的には薄型コルクを貼り合わせて作られることが多いですが、接着剤を使用するためどうしても重くなってしまいます。履物 関づかの草履は軽さを追求し、一枚板のコルクを使用しています。
◎美しく履き心地の良い「スペイン産のシープレザー」
革タイプの草履には、本革の中でも軽くて柔らかな羊革を使用。世界的なハイブランドで手袋に使われるものと同じ皮革を調達しています。
◎アスファルトや濡れた路面に強い「ビブラムソール」
オプションのソール素材として、登山靴にも使われている、滑りにくく耐久性に優れた新素材を採用。クッション性があり身体への負担が少なく、駅の構内や濡れた路面でも安心です。
◎耐久性に富みお手入れしやすい「ウルトラスエード」
台の表皮素材の選択肢として、美しさと機能性を兼ね備えた東レの高機能素材を採用。耐水性がありながら通気性・透湿性に優れ、お手入れのしやすさも魅力です。