銀座もとじが創業30周年となる記念の今年、イタリアのファッションブランド『エトロ』とのコラボレーション企画が実現しました。今回のコラボレーションの内容は、エトロの2011年春夏コレクションのペイズリー柄の新作より3柄を銀座もとじの“留め柄”として、着物を作り上げるというもの。エトロのペイズリー柄を裏地に、銀座もとじがプロデュースしている雄だけの繭を使用した純国産絹『プラチナボーイ』を表地として、日本の美意識「裏勝り」を演出。2010年11月に発表することになりました。 美しく洒落たペイズリーで着物の裏を飾る贅沢。最高の裏勝りの世界です。
会場は並木通りにあるエトロ銀座本店、開店前の店舗1階のスペースです。 紫を基調としたエトロカラーの店内は、その場にいるだけでお洒落な気分が高まる空間。まずはじめにエトロ銀座本店の店長 早瀬さんにエトロのシンボルである「ペイズリー」についてや 創設者ジンモ・エトロ氏の美意識、そして着物にも似合うバッグやコートをご紹介いただきました。エトロのジャケットやコートには、着物にも通じる「裏勝り」が随所に。 斬新な裏地、背や衿裏など、はっとする細工は目を奪われる格好良さです。
次に、銀座もとじスタッフより今回の【銀座もとじ×エトロ】コラボレーションについてお話させていただきました。エトロとの出会いは3年前。
会場では「2人のコーディネート」として、男女の装いをご提案。 今回は同柄のペイズリー柄を選んで、さりげなくペアルックにした装いです。エトロのペイズリー柄を裏地に使用した着物たち。着物は八掛や袖口にペイズリー柄を、帯や角帯はリバーシブルの昼夜帯として制作。羽織では羽裏はもちろんのこと、エトロのジャケットを参考にして、衿の裏や脇のマチの部分にもペイズリー柄をあしらいました。細部へのこだわりを、わざと、チラリとだけ覗かせる、という秘めた「裏勝り」の遊び心は、これまでの着物にはない最高に洒落た演出となりました。