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Vol.33 足袋の話~男の和装小物~|男のきものWEB講座

足袋の話

着物姿で最も目立つのは、実は足袋かも知れません。
特に純白の白足袋を足元に持ってくると非常に目を引きます。
かつての首相で、和服の達人とまで言われた吉田茂は、白足袋しか履かないことから「白足袋」をあだ名にされていた程ですが、足袋へのこだわりが、ある種の威厳や風格さえ醸し出すという一例でしょう。
足袋には独特の履き心地があります。
足にぴったりで肌触りのよい足袋を履いた時の心地よさは、角帯を締めたときの心地よさに匹敵するものがあり、気分もシャキッとします。この感触は、決して靴下では経験することができません。
足袋は、和服姿を引き締める重要な存在でもあり、その意味で、足袋は下着の一部ではなく、むしろ着物の一部であると云えるのです。
男性の場合、一般的に白足袋は礼装用、それ以外は黒か紺とされますが、色足袋や柄足袋でおしゃれを楽しむのもよいでしょう。
ただし、足袋と着物の色合わせは意外と難しく、目立つ足元だけにセンスが問われます。
普段はオールマイティで足元がスッキリと見える紺足袋がお薦めですが、清楚で衿を正した印象のある白足袋もまた、大人の着物姿としての足元を引き立てます。
履き良い足袋というのは個人差や好みがありますが、一般的に素材はキャラコ木綿、内張りは晒裏、小鉤(こはぜ)の数は四枚、サイズは靴と同じか0.5cm小さめなものを選び、少しきついくらいの方が皺にならず足にぴったりとします。
ただし、木綿の足袋は洗うと少し縮みますからそれも考慮して選びましょう。 足袋 足袋を履いた時、きつ過ぎると足を痛めますし、ブカブカな足袋ほど気持ち悪いものもないので、自分の足の形(幅や甲高、指の形など)に合ったものを選びます。 内張りには晒裏とネル裏があり、寒い時期にネル裏を選びます。通年スッキリ見える晒裏の足袋しか履かない人もありますが、履いた形が柔らかく見えるからと、能役者さんなどはネル裏しか履かない方もあり、好みで選ぶとよいでしょう。 こはぜの数は四枚が標準ですが、五枚を好む人もあり枚数の選択に特別な決まりはありません。枚数が多いほど足首が深く隠れるようになります。 余談ですが、立体裁断である洋服を日本で最初に仕立てたのは足袋職人でした。幕末の長州征伐で着用する軍服の仕立てを依頼されたのが最初とされていますが、足袋職人に白羽の矢が立てられたのは、着物が直線裁断であるのに対し、足袋だけは昔から立体裁断で縫製されていたからです。 また、足袋のサイズは現在「cm」が広く使われていますが、老舗の足袋屋さんなどでは「文」を単位として使っているところもあります。これは、一文銭が何枚並ぶかで長さを測ったことに由来しています。

 

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