鈴田滋人 作
プラチナボーイ 訪問着
木版摺更紗「花山茱萸」
※花山茱萸(はなさんしゅゆ)とは・・・
春を告げる花と言われ、黄色い小花を枝いっぱいに咲かせて春の訪れを知らせてくれます。
江戸時代より庭木としても愛される落葉樹で、秋には赤い実をつけます。
鈴田滋人さんのご紹介
鍋島更紗を起源とする木版摺更紗技法。
纏うことでさらに美しい音楽を奏でる「版のリズム
2008年「木版摺更紗」の分野で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された染色作家・鈴田滋人氏。木版摺更紗は、江戸時代初期に始まった鍋島更紗を起源とし、「木版」と「型紙」といった2種類の型を併用して染色する独特の技法です。 美術大学を卒業後、一時は日本画家を目指すも、幻の鍋島更紗の復元に半生を捧げた父・照次氏の思いを継いで「現代の鍋島更紗を作りたい」と染色の道へ入られました。 完成された作品に漂う格調の高さや眼前に迫りくるような版打ちのリズムの美しさ、高貴さを感じられる絶妙な色彩感覚、さらに日本画的な静謐ささえ感じられます。 作品に「ひと色を足す」ことへの慎重さとこだわりを強くもち、版を打つ位置と打たずに残す余白との関係性を吟味して作品に反映されていらっしゃいます。一枚の布の上に空間を創造していく「版のリズム」の響きは、身に纏われることでさらなる美しい音楽を奏ではじめます。
鈴田滋人さんの工房にて
1988年 第25回日本伝統工芸染織展で文化庁長官賞受賞
(第27回展東京都教育委員会賞、第29回展で文化庁長官賞受賞)
1996年 第43回日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞受賞
1998年 第11回MOA岡田茂吉賞優秀賞受賞
第45回日本伝統工芸展でNHK会長賞受賞
2003年 第23回伝統文化ポーラ賞優秀賞受賞
2004年 日本工芸会理事に就任
2008年 「木版摺更紗」で重要無形文化財保持者に認定
2009年 第56回日本伝統工芸展の審査委員(以後歴任)
日本工芸会常任理事、染織部会長
銀座もとじ和染 2013年個展開催
2015年35周年記念展出品
2020年40周年記念展出品
鈴田滋人さんについての
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2013年の個展に際し、多摩美術大学教授・外舘和子さんに取材執筆いただいた和織物語」を公開しています。
【お問い合わせ】
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472