小倉淳史作 プラチナボーイ訪問着「薫果春秋」※上前部分
「絞り染・辻が花 小倉淳史 喜寿記念展」は、 おかげ様で盛況のうちに終了いたしました。ご来場くださった皆様、オンラインでご覧になられた皆様に心より御礼申し上げます。
絞り染・辻が花
小倉淳史 喜寿記念展
絞りはたいそう古くから日本に伝わり世界に広がりをもつ染め物で、表現の可能性を現在まだ大きく持っています。
この度の個展は 77歳の区切りとして開かせて頂きます。辻が花を中心とし、辻が花から発展した絞り染め作品を発表いたします。新しい色、形の表現をご覧頂きたく存じます。
私はこの先、何度もの個展開催は難しいと感じています。今回、是非皆さまにお目にかかり直接お話ししたく、会場にてお待ち申し上げます。
小倉淳史
会期:3月8日(金) ~10日(日)
場所:銀座もとじ 和染、男のきもの、オンラインショップ
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ和染 03-3535-3888
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472
(電話受付時間 11:00~19:00)
ぎゃらりートーク
日時:3月9日 (土)10 ~11時【開催終了】
場所:銀座もとじ 和染
定員:30名(無料・要予約)
作品解説
日時:3月10日 (日)14~14時半【開催終了】
場所:銀座もとじ 和染
定員:10名(無料・要予約)
作家在廊
3月9日(土) 11~18時
3月10日(日) 11~16時
小倉淳史さんについて
お召しになる方の着姿を思い、
絞り染めで絵がく平成の辻が花。
安土桃山時代に花開き江戸時代に忽然と途絶えた幻の染め「辻が花」を甦らせた小倉家。父・建亮氏の志を継ぎ、現代に生きる「平成の辻が花」として新たな世界を作りだしたのが小倉淳史さんです。29歳の時に日本伝統工芸展初入選。その確かな技術とデザイン力が認められ、徳川美術館や京都国立博物館所蔵の徳川家康の羽織や小袖をはじめ、多様な復元制作を実現される「辻が花染め」の第一人者です。
氏の「色は情、形は理性」の言葉通り、纏った時の文様のバランスの美しさと情に訴えかける地色の艶やかさをお楽しみください。
銀座もとじ和染 2012年、2015年、2017年、2020年個展開催
2015年 35周年記念展出品
2020年 40周年記念展出品
来歴
1946年 京都市に生まれる
1963年 日展作家 寺石正作先生にデッサン、色彩を学ぶ
1966年 父 小倉建亮氏の下で友禅・絞り・辻が花の修行を始める
1975年 第22回日本伝統工芸展初入選
1988年 NHKの依頼で徳川家康の小袖2領復元
1993年 第30回日本伝統工芸染織展 日本工芸会賞
1997年 第34回日本伝統工芸染織展 日本経済新聞社賞
2004年 CBC TVの依頼で徳川家康の羽織を復元
2005年 第39回日本伝統工芸染織展 日本工芸会会長賞
2006年 重要文化財指定品「束熨斗文様振袖」欠損部補作
2008年 重要文化財指定品「徳川家康小袖」を復元制作
2020年 第54回日本伝統工芸染織展 文部科学大臣賞
現在 日本工芸会正会員、日本工芸会染織部会幹事
小倉淳史さんに関する読み物
小倉淳史さん工房レポート ~喜寿記念展へ向けて~
「絞り染・辻が花 小倉淳史-喜寿記念展」に向けて、京都・釜座通(かまんざどおり)にある工房を訪問。繊細な辻が花染めが作られる工程・技法を惜しげもなく披露くださり、ウェブサイトでの公開も快くご了承くださいました。必見の内容です。ぜひご覧くださいませ。
秀吉や家康も愛した“幻の染め”。安土桃山時代を彩った辻が花とは|知るを楽しむ (2024年公開)
《辻が花の歴史と魅力を解説》すべての色は「白」のためにある-小倉淳史さんの辻が花(2020年公開)
絞り染の可能性を求めて - 小倉淳史の世界|和織物語(2015年公開)
小倉淳史「創作と伝承 現在に生きる辻が花」展|和織物語(2012年公開)
その他記事はこちら
辻が花・小倉淳史~「過去」と「未来」の振幅の中から生まれる「現代」のものづくり~
小倉淳史さんの作品をご紹介
絞り染 九寸名古屋帯「辻が花 蝶と野バラ」
絞り染 九寸名古屋帯「辻が花 八重匂ふ」