(1)泰明小学校で「銀座の柳染 課外授業〜柳の剪定〜」を行いました。

銀座で唯一の小学校である泰明小学校で、今年も全3回にわたる「銀座の柳染 課外授業」が始まりました。

銀座の街へ地域貢献をしたいという思いから、1998年にスタートした活動も今年で23年目を迎えます。銀座で成長していく子供たちに、自然の命をいただき美しい色を身にまとう文化と「ものづくりの楽しさ」をお伝えし、街を慈しむ心を育てていただけたらと始めたものですが、気が付けば、子供たちの笑顔に出会えることを私たちの方が心待ちにする恒例行事となっています。

新型コロナウイルスの感染状況から今年は見送るべきか否かの検討を重ねてきましたが、子供たちも楽しみしているので、と実施のご希望をいただき、クラスを分散するなど配慮をした上で開催させていただくこととなりました。

1回目の授業は校庭での柳の剪定、2回目は銀座の柳の歴史についての講義、3回目は柳から抽出した染料で生地を染めていただきます。

ひと夏を超え青々と色濃く繁った柳の葉を、子供たちは剪定ばさみでおっかなびっくり切り落としては、煮出しやすいようにチョキチョキと細かく裁断。瑞々しい草の香りが漂い、袋の中はみるみるうちにいっぱいに。最後は、校庭に落ちた葉っぱ一枚も残さないよう拾い集めました。

泰明小学校には、激動の時代を生きのびた「銀座の柳」の命を継ぐ2本の柳があります。校門前の柳は明治時代の街路樹の接ぎ木による「2世柳」、校庭の柳は2世の枝から分けた「3世柳」です。

かつて銀座の街路樹のほとんどが柳だった時代があり、その街並みの風情は人々に愛され流行歌にも歌われました。しかしその後、関東大震災や第二次世界大戦、都市計画による撤去などで消失の危機に瀕し、有志達の活動により復活。今銀座で目にする柳の木のほとんどは、銀座の柳を守りたいという人々の気持ちから改めて植樹されたものなのです。

刈り取った枝葉は、その日の午後、銀座もとじスタッフが大きな寸胴鍋で数時間煮出して染料作りを行いました。この染液を使って、3回目の染めの授業ではハンカチと反物を染めていただく予定です。

煮出す前の柳の葉
煮出した後の柳の葉

また、先日は銀座の柳を全国の作り手の皆様にも発送させていただきました。後に、優しい色に染められた「銀座の柳染」の帯や着物の作品となり、銀座へ里帰りする予定です。

(2)泰明小学校で「銀座の柳染 課外授業〜『銀座の柳の歴史』の授業〜」を行いました。

(3)泰明小学校で「銀座の柳染 課外授業〜染めの授業〜」を行いました。

銀座もとじの取り組み
「銀座の柳染」についてはこちら

時事通信社「地方行政」2020年2月3日号
銀座から、新しい「着物時代」を創り出す(2)
「銀座の柳染め」で地域貢献活動を