「プラチナボーイ」研究会第1回全体会議を開催したのは平成18年2月。新しく誕生した蚕品種「プラチナボーイ」について理解を深め、より良い製品作りをしていこう、という趣旨のもと、販売を受け持つ『銀座もとじ』のほか、研究機関、養蚕農家、製糸、製織に携わる方々が集まり、研究会のスタートとして「プラチナボーイ」の特性や提携システムの仕組みについて話し合いを行いました。

実際に「プラチナボーイ」を育て、製品化が始まって2年。昨年スタートした純国産絹マークの制定、国産絹の提携支援システムも2年目に入った今年、「プラチナボーイ」研究会の一員としてどのようにものづくりに携わっていくのか、改めて認識する場となりました。
はじめに、銀座もとじの代表である泉二が「希少な日本の絹である「プラチナボーイ」の製品作りは駅伝のようなもの。蚕を育て、糸を取り、生地を織り、販売する、その流れの中で各人がそれぞれベストを尽くし、次の工程がうまくいくような形でバトンタッチしていき、お客様にお届けできるようにすることが、「プラチナボーイ」研究会のチームとしてものづくりをしていくうえで一番大切なことだと思います。」と挨拶いたしました。

そして会議終了後、嬉しいハプニングが! 参加していた養蚕農家の石川さん、矢田部さん、碓氷製糸農業協同組合の小板橋さん、そしてプラチナボーイの生みの親でいらっしゃる財団法人大日本蚕糸会、蚕業技術研究所の大沼博士が「店舗を見てみたい」と銀座もとじを訪れてくださいました。 泉二がご案内して店内に入ると、遠方から銀座もとじにいらしてくださったお客様に、スタッフが「プラチナボーイ」の反物と、「プラチナボーイ」の反物すべてにお付けしている、作り手の方々の名前が入った証紙をお見せして、ご説明しているところでした。
なんと、偶然にもそこにお名前の書かれている方々が一堂に揃ったのです。 ご案内した泉二も驚いて「この方々が、まさにここに書かれている養蚕農家の石川さん、碓氷製糸さん、そして大沼博士ですよ!」とお客様にご紹介すると、作り手の方々を目の前にして「今お話を伺っていたばかりなのに・・!すごいことですね」と感激の様子。 自分たちが手塩にかけた「プラチナボーイ」が商品となって、店頭でご紹介しているところを実際にご覧になった作り手の皆さんも、このハプニングには「これはますます良いものを作らないといけませんね!」と非常に嬉しそうでした。

かかわる誰もが大きな夢と誇りを持ち、胸を張って皆様にお届けできる「プラチナボーイ」。銀座もとじは今後も「プラチナボーイ」研究会の一員として会議に参加し、作り手の方々と相互理解を深め、皆様により素晴らしい製品をお届けしてまいりたいと思います。