帽子デザイナー・清水晶子さん ぎゃらりートーク開催レポート(第二回)

2011年9月22日(木)〜25日(日)まで、銀座もとじ「ぎゃらりー泉」にて開催した『SHIMIZUAKIKO 〜清水晶子の帽子展〜』。
9月25日(日)には、帽子デザイナー 清水晶子さんをお迎えして、

SHIMIZUAKIKO 〜清水晶子の帽子展〜

ぎゃらりートーク開催させていただきました。

店主・泉二も清水晶子さんの帽子の愛用者の一人です。数年前より清水さんの帽子をかぶり始めてから、 春夏秋冬、素材を変えて、ほぼ毎日、どこかへ出かける時も、会社へ出勤する時も、帽子をかぶるようになりました。 泉二もそれまで帽子をかぶることに慣れていたわけではありません。でも清水さんの帽子に出会ってから、本当に毎日手放さないのです。それは、清水さんの作る帽子に“かぶるだけで格好良く決まる”秘密がほどこされているからかもしれません。今回はその“秘密”をご紹介します。

清水晶子さんの帽子が“格好良く決まる”秘密

【1】最初から、ツバが左右非対称になっている

清水晶子さんの帽子の秘密

帽子は、ちょっと斜めにかぶるのが格好いいとされていますが、でもこのちょうどいい斜めの角度というのがなかなか難しい。特に帽子に慣れていない日本人はまっすぐにかぶりがちで、それが“帽子にかぶられている”雰囲気を出してしまうものです。

■完成形の段階から、わざとツバが左右非対称になるように仕上げている。
⇒普通にまっすぐかぶっただけで、斜めにかぶったように見える
=かぶり慣れた感が演出できて、格好いい!

【2】頭のかぶりは東洋風に丸く、トップの高さやスタイルは西洋風をキープ
帽子のスタイルは前から後ろに向かって縦長に伸びる奥行きのあるスタイルが格好良いとされています。でもそのままだと、頭を入れる輪の部分も楕円形の縦長に。西洋人は頭の形が楕円形なので合いますが、東洋人は丸形。これをかぶろうとすると頭の締め付けがありかぶりづらく、かといって上のスタイルを丸くすると格好良くありません。
≪清水晶子さんの帽子の秘密≫
■トップの縦長スタイルはそのままキープして、頭を入れる輪の部分だけ東洋人に合った丸形を採用。
⇒かぶりやすさとスタイルの格好良さの両方を満たすデザイン!
⇒しかも手縫い仕上げ!
ミシンだと生地が強く固定されるため伸縮性がなくなり仕上がりが固くなりますが、手縫いだと生地の伸縮性が残るため、頭を入れる輪の部分が頭に添いやすく、かぶり心地が良くなる!
清水晶子さんの帽子作品

【3】着物に合うことを研究したカラーセレクト
一般的に帽子店で販売されているのは洋服に向けた帽子。着物に合わせると色が強すぎたり、ツバが大きすぎたり。ちょっとしたバランスが着物に添わないこともあります。もちろん清水さんも通常は洋服向けの帽子を作られていますが、銀座もとじでは、清水さんに何度も当店や、着物でご参加いただくお客様の会にいらしていただき、銀座もとじのお客様の着物に合った帽子はどういうものかを研究していただきました。

清水晶子さんの帽子の秘

■銀座もとじに納めていただいている帽子は“着物に合う”ことを前提に作っていただいたもの。
清水さん自身も、今までの洋服向けの帽子とは違い、着物用にはニュアンスカラーや着物の繊細さに合う素材をセレクトしていると仰っています。
⇒“着物に合う”ことを前提に作った帽子
=だからコーディネートしやすい!

【4】オペラ座、ミシェルなど、フランスの最高の技術とセンスを習得
27歳で渡仏し帽子職人の勉強を始め、パリ国立オペラ座内のアトリエで帽子業界の第一人者コリーヌの下、通常2ヶ月とされる研修を1年以上経験したり、随一の老舗帽子店・ミシェルにてフランス人以外では入ることのできないシャネルの帽子制作チームで学んだりと、フランスにおける最高の環境で最高位の帽子技術と、そしてトップレベルの帽子職人たちのプライドとスピード、センスを目の当たりにしてきた清水さん。これまでの経験につきましては以下もお読みください。大変恵まれた環境を、自分の力で手にされてきた、才能と努力のある方です。

女性の帽子も初めてご紹介

清水晶子さんの帽子作品

これまでは「男のきもの店」のみで清水晶子さんの帽子をご紹介してまいりましたが、今回は、女性の帽子作品も会場にお持ちいただきました。女性ですと着物に合わせて、というわけにはいかないかと思いますが、以前より男性用の帽子を見られていた女性のお客様たちから「洋服用でもいいので、清水晶子さんの女性用の帽子が見てみたい!」という熱いご要望があり、ご用意させていただきました。

やはり女性もの、会場もとても華やいだ空気に。テーブルの上にもたくさんの帽子が飾られ、銀座もとじの店内もいつもとは違った雰囲気になりました。

この他にも、さまざまな帽子のオーダーメイドを承ります。清水さんが直接お店に来てくださり、頭の大きさや形に合わせてお作りします。帽子のスタイルや素材も豊富にご提案くださいます。ぜひお気軽にご相談ください。

(文:伊崎智子)