荒川眞理子さんからのメッセージ

着物はとてもおしゃべり。
人生、哲学、価値観も然り、時としてファミリーヒストリーまで語ってしまう。
着物を纏うことは今の時代、自己表現の愉楽の極みかもしれない。
一昨年、展示会を開催するにあたり、もとじの社員さん達が私の仕事場を見学することになり、大勢の方々が水戸まで足を運んで下さった。
型染の工程の説明がだんだん横道にそれ、すっかり着物談義に。

私は自分が欲しい帯を染めて、大好きな紬をルンルンと楽しく着たい。
それが制作のモチベーションであり自己表現。

社員さん達は恐縮するほど熱心にメモを取って私の脱線ばかりの話を聞いて下さった。きっとお客様にメッセージを伝えていただけたに違いない。
果たして展示会で多くのお客様の笑顔と出会い、着物が大好き、のキーワードだけですぐに気持ちが繋がれたと思う。

あの大きな木のテーブルは様々な繋がりの舞台となっているのだろう。

4月17日
荒川眞理子


2018年9月の個展にて

40周年記念作品としてプラチナボーイの結城紬にそめていただきまし。九寸名古屋帯 「ちょっと昔話を」

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荒川眞理子さんのご紹介

女子美術大学工芸学科では染織作家・柳悦孝氏に織りを、染色工芸家・柚木沙弥郎氏に染めを学ばれました。帯を染め上げると和箪笥から御母上より譲り受けたお着物を取り出し、合せて眺め見るそうです。「時代を越えて生きる帯」、「きものを着ることにときめいてほしい」きものを愛する先生ならではのお言葉です。どこか懐かしくて、記憶に残る帯は出会えた人の暮らしの中で生き生きと花ひらきます。