店主 泉二弘明のおすすめの逸品
帽子作家 清水晶子作 「パナマ帽子」
極細の高級パナマ素材による稀少な逸品
今月の泉二弘明のおすすめの逸品は、イタリア在住の帽子作家 清水晶子さんによる貴重なパナマ帽子をご紹介いたします。
「清水晶子さんの帽子をかぶりはじめてから、帽子の魅力にハマってしまってしまいました。

今では帽子のない生活なんて考えられなくなっています。身体の一部みたいなもので、被らないではいられないし、被るとお洒落度が増してよりお洒落が完成された気がします。」と店主 泉二。大正から昭和の初頭は日本人の97%が帽子を被っていたという記録があるそうです。
「昔の人は西洋のカッコイイものを取り入れて自分達流に着こなしていくというのがとっても上手だったんですね。戦後は無帽の時代となり被らないのが当たり前になって来ましたが、私は昔の写真を見て「やっぱり!お洒落な男性こそ帽子だな」と思っていました。清水さんが製作する帽子は、一点一点しっかり作ってくださっているから頭を締め付けずとっても被り易い。形が綺麗でお洒落な清水さんの帽子は、すべて手縫いの手作りで、被ると最高にお洒落ですので、私の愛用品となっています。」
中でも、夏の和のアイテムにぴったりの「パナマ帽」は天然の草独特の編み目が清涼感を演出するし通気性も耐水性も良く、特に清水さんの作る「パナマ帽」は和のダンディズムを演出するアイテムとして最高です。
パナマ帽子は、今では大変希少なパナマ素材から作られています。清水晶子さんによると、繊維が細いパナマを編むのは技術がいるので、職人が少なくなってきているため制作していただくのに1年かかったとのこと。現在この繊維の細さを編める方は10人ほどなのだそうです。
この度ご紹介するこちらの逸品の帽子も、パナマ素材の中でも特に極細の素材で編まれた、大変希少なひと品です。極細の上質なパナマ素材のナチュラルカラーをそのまま生かして、外リボンはアイボリーグレー、内リボンはグレーを合わせています。
パナマ帽子は、繊維の細さで単純に値段が決まってまいりますので、世界中どこに行っても価値のわかる帽子です。清水晶子さんもお住まいのあるイタリアでは、パナマ帽を被っているそうですが、イタリアの女性男性問わず、最高の褒め言葉をいただくそうです。世界中で認知され、憧れのあるパナマ帽子。 帽子好きの方でしたら、必ずやご満足いただけ特別なひと品となることと思います。
清水晶子さんに教えていただく、帽子の被り方

清水晶子さんの帽子は、左右非対称にできており、真っ直ぐ被っていただくだけで、ちょっと傾けて被ったような動きを演出することができます。
「特に注意していただきたいのが、着脱時の扱い方です。必ず両手を使って帽子の左右のツバを軽く持つか、帽子の前後を押さえるようにして持つか、の二通りで扱っていただけると嬉しいです。」
「ツバを片手で引っ張ったり、帽子のクラウン正面の凹凸部分(山形の三角形部分)を指で摘まむことはしないで頂きたいですね。形が崩れていきますし、特にクラウン正面前部は帽子で一番目立つ所ですから、そこをつかんで着脱しているとデザインも壊れますし、生地自体がヘタって擦り切れてします。これは帽子製作者としては絶対に避けていただきたい事です。」
帽子は「和のダンディズム」。だからこそ粋にカッコよく被りたいですね。
お手入れのコツ

帽子専用箱はツバの所で全体を支え帽子の頭頂部が絶対に潰れないようになっていますので、是非この箱は捨てずに取っておいて欲しいです。
内側の皮のリボンは取り替えが可能です。痛んできたら、外して新しい皮を縫いつける修理も行っておりますので、ご相談ください。 丁寧に扱えば、何年もそれこそ2代、3代に亘ってお使いいただける帽子です。
<清水晶子さんプロフィール>
