大島紬は分業体制を取り、それぞれの分野で専門特化した職人が最高難度の技術を持って集まって作られています。
締め機と言う大島紬独特の技術が生み出され、より精巧で素晴らしい絣が作られるようになりました。
締め機の技術は大量に生産することを可能にし、大島紬は戦後のブームもあって沢山作られるようになりました。多くの方が買い求め、それに合わせて生産反数も増えた結果、市場に出回り過ぎて、大島紬自体の存在力を弱めてしまったという現実もあります。
貴重な技術の継承を途絶えさせないため、 この銀座の地から大島紬の魅力を発信したい。
銀座もとじでは、“自分の目で見て、自分の耳で聞き、 自分の手で触れて”、納得したものを自分の言葉でお客様にご紹介をする、ということを大事にしており、これまでも全国各地の染織工房を訪ね、実際に目で見て、作り手の想いを聞き、素材に触れることを続けてきました。
その中で今まで当たり前と思っていた職人技が、本当に貴重になる現実がありました。大島紬もそのひとつでした。
世界でも類を見ない精巧な絣技術、その素晴らしさは絣の歴史の中でも随一と言っても過言ではありません。
これは古より人から人へと伝わり受け継がれてきた技術の結晶です。
存在力が弱まれば、作っても、販路は築けません。
当然、職人にも跡継ぎが出来ず、今では衰退を迎えつつあります。
職人は一度物づくりから離れると二度と戻ってこないのが現実です。
店主泉二は今なら、また今でなければ「大島紬」をこの世に残すことは出来ないと考えました。大島紬は泉二にとっては故郷の織物であり、また「着物の世界」に導いてくれた大切な織物です。今この大島紬に力を注がなければ、貴重な技術の継承は途絶えると思い「大島紬の復活と可能性」をテーマとした店づくりを考えました。
大島紬を奄美大島や鹿児島の風土から生まれた貴重な織物として、制作過程や素材から見つめ直し、現代に息づく、また必要とされる大島紬、「復活と可能性」を掛けた物づくりをしていきます。
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