銀座の柳染め課外授業 第2回目「銀座の柳の歴史」
銀座で唯一の公立小学校、泰明小学校で行われている「銀座の柳染 課外授業」。
令和8年度で29回目を迎える今年も、全3回の授業を通じて、銀座の柳の命と歴史、そして草木染めの楽しさを子どもたちに伝えています。
第1回目では、職員室前の柳を剪定し、子どもたちが枝葉を細かく刻みました。
第2回目となる今回は、なぜ銀座に柳があるのか、なぜ泰明小学校にとって柳が大切な木なのかを、昔の写真や地図を見ながら学ぶ時間となりました。
写真や地図を見ながら、銀座の歴史をたどる

授業では、はじめに銀座の成り立ちからお話が始まりました。
今の銀座が、かつてどのような土地であったのか。そこからどのように街がつくられ、柳が銀座の象徴となっていったのか。
少し難しい歴史の話もありましたが、子どもたちは時代の名前が出るたびに声をあげたり、知っている言葉に反応したりしながら、元気いっぱいに参加してくれました。
ただ静かに聞くだけではなく、問いかけに答えたり、隣の友だちと小さく話したりしながら、自分たちなりに銀座の歴史を受け止めている様子でした。

昔の銀座の写真が映し出されると、「今と全然違う」と驚く声も。
見慣れた銀座の街が、時代によって大きく姿を変えてきたことを、写真を通して感じてくれているようでした。
銀座の柳が、街の整備や震災、戦争、都市開発の中で何度も姿を消しかけながらも、人々の手によって守り継がれてきたこと。
その柳の命が、泰明小学校にも受け継がれていること。
子どもたちは、時に驚き、時にうなずきながら、じっと話に耳を傾けていました。
写真を囲み、質問が広がる時間

授業の後半には、写真や資料を近くで見たり、気になったことを質問したりする時間もありました。
子どもたちは資料のまわりに集まり、昔の写真をのぞき込んだり、気になるところを指差したりしながら、それぞれに興味を深めていました。
スタッフにも気軽に声をかけてくれ、教室の中は終始あたたかく、にぎやかな雰囲気に。
歴史を学ぶ授業でありながら、子どもたちらしい素直な反応や明るい声に包まれた時間となりました。
難しい言葉や長い歴史の流れもありましたが、写真を見ることでぐっと身近に感じてくれたようで、銀座の柳が少しずつ「自分たちの柳」として心に残っていく様子が伝わってきました。
第3回目の染めに向けて、想像をふくらませる

後半では、いよいよ第3回目の染めの授業に向けたお話へ。
第1回目で子どもたちが細かく刻んだ柳の枝葉は、煮出され、染液となります。
その染液を使い、次回はハンカチや反物を染めていきます。
柳の色は毎年少しずつ違い、今年の柳がどのような色を見せてくれるのかは、染めてみるまで分かりません。
見本の反物やハンカチが紹介されると、子どもたちはぐっと興味を持った様子で見つめていました。
「どんな模様にしようか」「どんな色になるのだろう」と、次回の染めを思い浮かべているようでした。
ひとりひとりの絵が、ひとつの反物に

第3回目では、反物にも絵を描いていきます。
ひとりひとりが一マスずつ担当し、クラスみんなの絵がつながって、一枚の反物になります。
店主から「着物一枚は約13mの反物からできている」と聞くと、子どもたちからは思わず驚きの声があがりました。
普段見慣れている着物も、一本の長い反物から形づくられていることを知り、ものづくりの奥行きを感じてくれているようでした。
同じ方向に描くこと、線からはみ出さないようにすること、色が混ざらないように筆を使い分けること。
説明を聞く子どもたちの表情は真剣そのものです。
自分の一マスが、クラス全体の作品の一部になる。
そのことを知り、子どもたちも少し背筋が伸びるような、期待と緊張が混ざった空気がありました。
一人の作品であり、みんなの作品でもある反物。
どんな絵が並び、どんな一枚に仕上がるのか、今からとても楽しみです。
次はいよいよ、柳で染める時間へ
授業の最後には、先生から、なぜ銀座と柳がつながるのか、なぜ泰明小学校でこの柳染めの学習を行うのか、その意味を歴史を通して学ぶことができたとお話がありました。
子どもたちは元気に挨拶をし、第2回目の授業は終了しました。
歴史を聞き、写真を見て、次回の染めを想像する。
第1回目で柳に触れた子どもたちが、第2回目でその背景を知り、いよいよ第3回目では自分たちの手で色を染めていきます。
今年の柳は、どのような色を見せてくれるのでしょうか。
子どもたちが考える模様や、奄美大島との交流も含めて、第3回目の授業の様子も改めてレポートいたします。
名古屋帯
袋帯
紬・綿・自然布
小紋・江戸小紋
訪問着・付下げ・色無地ほか
浴衣・半巾帯
羽織・コート
肌着
小物
履物
書籍
長襦袢
小物
帯
お召
小紋・江戸小紋
紬・綿・自然布
袴
長襦袢
浴衣
羽織・コート
額裏
肌着
履物
紋付
書籍